酒井宏樹所属のマルセイユで新たに3人が“コロナ陽性の疑い”! リーグ・アン開幕戦は延期の危機に【現地発】

酒井宏樹所属のマルセイユで新たに3人が“コロナ陽性の疑い”! リーグ・アン開幕戦は延期の危機に【現地発】

8月13日の時点では集団でトレーニングを行なっていたマルセイユ。もちろん酒井の姿もあった。 (C)Getty Images



 日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユで、4人の選手がコロナ陽性の可能性が濃厚となり、リーグ・アンは、3日後に迫った2020-21シーズンの開幕戦(8月21日、マルセイユ対サンテティエンヌ)を延期する危機に陥っている。

 マルセイユで最初に感染が判明したのは、左SBのジョルダン・アマビで、8月13日のことだった。軽い風邪のような症状もあったという。

 このためクラブは直ちにアマビをグループから隔離し、トレーニングも小グループに分離した方式に切り替えた。また、他の選手たちはロッカールームを使用せず、自宅からユニホーム姿で直接トレーニング場に向かう措置も採った。

 ところが8月16日の検査でも、新たに3選手に「陽性の疑い」が出てしまった。いまのところ3人の名前は公表されていないが、マルセイユは17日のトレーニングを急きょ中止に。また、すでにモンペリエ戦(同クラブに選手に感染者が出たため)、シュツットガルト戦(アマビの感染が確認されたため)と、ふたつのテストマッチも中止に追い込まれている。

 実は、フランスのプロフットボールリーグ(LFP)は、リーグ・アン開幕に向けてコロナ関連規則を決定し、17日に「コミッション・コヴィッド(コヴィッド委員会)」を正式発足させたばかりだ。

 その規則によれば、各クラブは試合の48〜72時間前に、選手、スタッフ、グループに接する担当者らの検査を行ない、さらに試合当日の朝にも、疑わしい症状がないかどうかのメディカルチェックをしなければならない。これで陽性者が出た場合は、14日間隔離される。

 さらに、試合の開催可否には、4人の医師と2人の伝染病専門家で構成する「コビッド委員会」が介入することになっている。

 遅くとも試合開始の5時間前までに、2チームのうちのどちらかでもメディカルリポートを提出しなかった場合は、同委員会が状況を審査し、その試合を延期するか、または試合を中止してリポート不提出チームに敗北を与えるか、のどちらかの決定を下すというものだ。
 そして、ひとつのクラブ内で感染が広がり、選手やスタッフに「8日間で3人を超える隔離者」が出た場合も、「コビッド委員会」が会合を開いて状況を審査し、当該クラブのひとつ、または複数の試合延期を助言できる。ただ、1クラブ内3人までなら、試合を開催していいことになっていた。

 したがって、8日間に4人の感染者が出たとみられるマルセイユは、ふたつめのケースに該当する可能性がある。感染は他のクラブでも続々と確認されているが、17日夕の時点では、4人を超えたクラブはマルセイユだけだ。

 新型コロナウィルスはフランス全土で再び増加傾向をみせており、今後の行方が大きく懸念されている。「コビッド委員会」とLFPは、リーグ・アン開幕戦にどう対応するのだろうか。

取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI

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