「現地の方々だけの作業では限界」豪雨災害から1か月半、元日本代表・巻誠一郎氏が伝える熊本の“現状”

「現地の方々だけの作業では限界」豪雨災害から1か月半、元日本代表・巻誠一郎氏が伝える熊本の“現状”

引退後も精力的に動き続ける巻氏。写真:茂木あきら



 元日本代表FWで熊本県出身の巻誠一郎氏が8月20日、自身のインスタグラムを更新。10枚の写真とともに、熊本県を襲った豪雨災害から1か月半経たった故郷の現況を報告した。

 ジェフユナイテッド千葉で活躍し、2014年に当時J2だった地元のクラブ、ロアッソ熊本に移籍した巻氏。2016年の熊本地震の際には、募金サイト「YOUR ACTION KUMAMOTO」を自ら立ち上げるなど、復興支援活動に尽力した。18年に現役引退後は、生まれ育った故郷で第二の人生を過ごしている。

 その元日本代表FWは、インスタグラムに次のように綴っている。

「先日、人吉から球磨川沿いを下って八代まで行きました。先日から球磨川沿いは許可書等があれば人吉から八代まで通れるようになりました。途中、神瀬から山手側の大岩地区にも入りました。災害直後、このエリアは土石流で川と道が完全に封鎖され、その土石流の土砂の上を車で走っていたところです。

 球磨川の氾濫のニュースはよく取り上げられますが、実際は土石流や崖崩れが非常に多くその周辺の集落がかなり壊滅的な被害を受けている印象です」

 投稿されたのは、倒壊した民家や散乱した瓦礫の様子を写した写真で、災害の恐ろしさを改めて痛感させられる。
 
 さらに続く投稿では、被害の大きさと復旧の遅れを明らかにしている。

「勿論水害での被害も甚大で、坂本町は最近まで一般の方やボランティアがなかなか簡単には入れない状況だったので、人吉、球磨村辺りよりかなり復旧復興が遅れており、実際に、僕が坂本村へ入った際にやっと家の中の物を出す作業に入られていました。人吉であれば1ヵ月、球磨村辺りでも2〜3週間前の作業をされている感じでした。まだまだ道中は道が崩落して、線路の上を無理矢理、道路にして通している箇所も多数あります」

 そして最後に「人吉、球磨地方は毎日40度に迫るような暑さが続き、命に関わる危険性がある気象環境が続いている」とし、サポートを呼びかけるとともに、情報整理の必要性も指摘している。

「恐らく、現地の方々だけの作業は限界に近づいてきています。ただ、どこにどれだけのボランティアが必要なのかも現地の状況、情報がうまく共有されてないようにも感じています。既にマンパワーが必要ない場所もありますし、まだまだ人手が必要な地域もあります。人手が必要なところへ少しでも早く確実な人手が行き届く事を強く望んでいます!」

 仮設住宅が完成したり、道が復旧したりしている地域がある一方で、まだまだ復興が進んでいないところが少なくないようだ。巻氏の投稿からは、熊本が依然として厳しい状況にあることが伝わってくる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】巻誠一郎氏が投稿した熊本の現在の姿

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