「正直やりづらかった…」元トッテナム指揮官ポチェティーノが人気ドキュメント作品に不満「自然体でいるのは不可能」

「正直やりづらかった…」元トッテナム指揮官ポチェティーノが人気ドキュメント作品に不満「自然体でいるのは不可能」

トッテナムを5シーズンに渡って率いたポチェティーノが古巣の人気ドキュメンタリーに対する不満を漏らした。 (C) Getty Images



 今年8月31日の公開以来、現地で小さくない話題を提供しているのが、トッテナム・ホットスパーにスポットライトが当てられたアマゾンプライムのドキュメンタリー『All or Nothing』だ。

 普段はお目にかかれないロッカールームや練習風景、さらにミーティングでの様子を収められた人気シリーズのスパーズ版は、ジョゼ・モウリーニョと選手たちの関係性や補強を巡るやり取りが生々しく記録され、英国内(日本での公開はまだ)でも大ヒットを記録している。

 だが、そんな人気作を心苦しく思う人もいる。前トッテナム指揮官のマウリシオ・ポチェティーノだ。

 現在48歳のアルゼンチン人監督は、2014年の夏から約5シーズンに渡ってトッテナムを指揮。18-19シーズンにはクラブ史上初のチャンピオンズ・リーグファイナルに導くなど、着実にチーム強化を進めていった。

 同作品は、そんなポチェティーノが19年11月に解任されるところから始まるため、本人にとってはやり切れない想いがあるようだ。英紙『Independent』の記者で、『BBC』などでコメンテーターを務めているメリッサ・レディ氏のポッドキャスト『Between The Lines』で、“本音”を漏らしている。

「僕とジェズス・ペレス(アシスタントコーチ)は、正直言って、最初の25分だけしか観てない。それ以降は観てないんだよ。多かれ少なかれ、正しいことが描かれていたと思う。でも、まるで『OK! トニ、ジェズス、ミゲル、セバスティアーノ、そしてマウリシオはそこにいた。でも、このドキュメンタリーには関係がない』と言われているような感じがしたんだ」
 

 さらに「とても言いにくかったけど、我々にとってもやりづらかった」と口にしたポチェティーノは、アマゾンの取材班がクラブ内に踏み入れたことへの不満を語った。

「クラブはとても難しい時期に、取材のドアをオープンしてしまった。ハッキリ言って取材に『イエスだ』というのは簡単ではなかった。そして何よりジェズスを気の毒に思う。彼は朝7時からアマゾンの人が、選手やスタッフの間に入るのを円滑にするために時間を割いていたからね。

 最初の25分間で私とジェズスが登場したのは、たしか1度だけだ。我々の5年間がそのワンシーンだけで済まされているんだ。あれはクラブが我々との別れ方を良いように見せているだけだと正直に思う。私は厄介事を起こすためにアマゾンに詰め寄る気はないが、カメラを前に自然体でいることは不可能だと言いたいね」

 以前には、現指揮官のモウリーニョも「内部の話が内輪で留まることになる方が良い」と撮影に不満を漏らしていた。やはり第3者が立ち入るのは、現場ではやりづらさがあるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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