【清水】ジュニオール・ドゥトラは救世主になれるか? 最適な起用法と今後の懸念は…

【清水】ジュニオール・ドゥトラは救世主になれるか? 最適な起用法と今後の懸念は…

シュート5本を放ったJ・ドゥトラ。強引ともとれるプレーは相手の脅威になっていた。写真:徳原隆元



[J1リーグ17節]湘南0-3清水/9月19日(土)/Shonan BMW スタジアム平塚

 清水エスパルスが湘南に3-0と快勝し、J1通算400勝を達成。同時に連敗を7でストップさせ、クラブ最多連敗記録の更新を免れた。

 勝利の立役者は2トップの一角で先発出場し、得点したジュニオール・ドゥトラ。188センチの長身を利したヘディング、パンチ力のあるシュート、身体の強さが武器だ。

 湘南戦ではアバウトなボールでも収めてくれるし、相手CBはその迫力に少なからず後手を踏んでいた。なにより1点リードの86分には味方のクリアボールをDFに競り勝って拾うと、ドリブルで運んでシュート。チームに貴重な追加点をもたらした。
 
 そしてFWでコンビを組んだカルリーニョス・ジュニオとの相性が良い。ワンツーを駆使してふたりだけで崩したり、ひとりが落ちれば、もうひとりが裏へ抜ける。

 J・ドゥトラも「近い距離でプレーできて非常に良かった。お互いの特徴は分かっている。もっともっと良くなると思うし、ふたりともブラジル人で、若い時からサッカースタイルが一緒なので」と連係面に自信を覗かせた。

 これまでは4-3-3のウイングで起用されることが多かった32歳のブラジル人は、この日は3-5-2のFW。身体の強さ、キープ力を活かすならば、最前線のほうが最適なポジションかもしれない。
 

 今後も継続的な活躍を期待したいところだが、懸念は外国人枠の問題だ。

 J1では1試合で5人までの外国籍選手を登録できるが、清水にはファン・ソッコ、ヴァウド、C・ジュニオ、J・ドゥトラ、エウシーニョ、ヘナト・アウグスト、ネト・ヴォルピと7人の助っ人がいる(タイ国籍のティーラシン・デーンダーは提携国枠扱いのため、外国人枠に含まれない)。

 したがって少なくとも助っ人はふたりがメンバーから外れる。これまでの実績、パフォーマンス、起用法などから考えると、ヴァウド、C・ジュニオ、エウシーニョ、R・アウグストの4人は不動だろう。
 
 実際、J・ドゥトラは4節から11節までの8試合ですべてベンチ外。その間は上記の4人に加え、DFのファン・ソッコに出場機会を譲っていた。試合で活躍する以前にチーム内での熾烈な外国人枠争いにも勝つ必要があるのだ。

「これから監督やスタッフが分析して、次にどういうメンバーで、どう戦うかを決めてくれると思う」
 
 J・ドゥトラはそう謙虚に語ったが、怪我をしているわけでもないのに、外国人枠の影響でベンチ外というのはかなり悔しかっただろう。今後、J・ドゥトラがどのポジションで起用されるか。そして熾烈なチーム内競争に勝ち、不振にあえぐ清水の救世主になれるか注目したい。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 

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