「電話したら『辞めさせてくれ』と…」安西幸輝が語る先輩・内田篤人。「日本代表で築いてきたものを受け継ぎたい」

「電話したら『辞めさせてくれ』と…」安西幸輝が語る先輩・内田篤人。「日本代表で築いてきたものを受け継ぎたい」

ヴェルディ時代に都並氏に認められた安西(左)は、代表でもクラブでも歴代最高峰のSB達と切磋琢磨してきた。(C)JFA



 オランダ・ユトレヒトでトレーニングキャンプ中の日本代表は10月8日、翌日のカメルーン戦を前に数選手がオンライン上で取材に応じた。ポルティモネンセに所属する安西幸輝もそのひとりだ。

 今年初となる代表活動で、12年間にわたり左SBで君臨してきた長友佑都がコンディション不良のため直前で不参加に。9日のカメルーン戦で代役を務めると見られるのが安西だ。

 2019年3月に行なわれたキリンチャレンジカップのコロンビア戦で代表デビューを果たした安西は、その後ワールドカップ・アジア二次予選でも代表入りし、徐々に定着。今回の長友不在を「チャンスだと思っている」と意欲十分だ。

「2次予選をずっとベンチから見てきて、すごく試合に出たいという気持ちが強くなっていたのですが、なかなか自チームでも結果が出ず、2月に監督が代わってから試合に出ることが少なくなったので、本当に焦りがありました。

 ただ、1日1日練習を100パーセントでやって、あの二人を追い越したいという気持ちは、僕だけじゃなくて(室屋)成君だったり、みんなが思っていることだと思うので、とにかく目の前のことに集中してやろうと思っていました」と左の長友と右SBの酒井宏樹にライバル心をむき出しにする。
 
「試合に出て、控えだと思われている選手が活躍することで、監督もすごく悩むと思う。今の代表では前のところの競争は凄く激しいと思うし、同じようにCB、両SBというところはもっと脅かさないといけないと感じています。試合に出るチャンスがある時にそれを活かすことができれば、もっと監督も悩むと思うし、競争もどんどん激しくなると思う」

 8月には、その想いをよりいっそう強める出来事があった。

「(内田篤人が)引退するというのを記事でみて、すぐに電話したら『辞めさせてくれ』って言っていました。あの人はそういうことを決して言わないですけど、最後は本当に苦しかったんだなと思います」と安西が鹿島アントラーズに所属していた2018年から19年夏までのチームメイト、内田篤人について語った。

「海外での、シャルケ時代の篤人君のプレーを見て、やっぱり今まで見てきたSBでは抜きん出たところがあった。そこに追いつくにはもっと僕自身努力が必要ですし、あの人が、日本で、代表のSBで築き上げてきたものをしっかりと受け継いで、若い世代のひとたちとやっていきたいなと思います」と後継者となることを宣言した。

 安西は代表では長友や酒井と、そしてクラブでは内田と日本代表を支えてきた偉大なSBの先達たちにも揉まれてきた。9日のカメルーン戦で結果を残し、名実ともに“後継者”に名乗りを上がるか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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