【名良橋晃の右SB番付|現役海外選手編】イングランド代表を3人選出、1位は絶対に“ブレない”鉄人の…

【名良橋晃の右SB番付|現役海外選手編】イングランド代表を3人選出、1位は絶対に“ブレない”鉄人の…

名良橋氏がトップ5に挙げた(左から)ナバス、ウォーカー、アレキサンダー=アーノルド、カルバハル、ワン=ビサカ。(C)Getty Images



 現役時代にベルマーレ平塚(現・湘南)や鹿島アントラーズなどで活躍した元日本代表のDFで、現在は解説業を務める名良橋晃氏に、世界の現役プレーヤーを対象にした右SB限定の番付を作ってもらった。1998年のフランス・ワールドカップにもレギュラーとして出場した右SBの名手が厳選した5人の顔ぶれは?

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 まず5人をピックアップするのも迷いましたし、そこから順位をつけるのも難しかったですね。

 5位に選んだのは“セビージャの顔”とも言えるヘスス・ナバス(スペイン代表)です。縦に行くドリブルが魅力で、もう30代半ばですが、衰え知らずですし、サイドバックとしてまだ進化している感じがします。元々ウイングということもあり、攻撃力で守備をカバーしているタイプですね。サイドバックですと、後ろからスピードに乗ったままボールをもらえるので、そういう面を活かして効果的にプレーできている。クロスも絶妙です。

 4位はマンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン=ビサカ(イングランド代表)を選びました。1対1でアタッカーを封じ込める守備力が素晴らしい。スピードがあり、タックルの技術が高く、ノーファウルでボールを奪える。

 課題は攻撃のクオリティーですね。ビルドアップの質が上がれば、言うことなし。まだ22歳と若いですし、伸びしろは十分です。実は11月26日生まれで誕生日が同じなんです。そういう意味でも注目しています(笑)。

 3位はリバプールで際立っているトレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表)。右足のキックの精度には、驚かされますね。組み立てにも絡み、攻撃の貢献度も高い。1位に挙げる人もいるかもしれません。

 ただ、サイドバックなので、あくまで守備が重要だと僕は考えています。その点、まだポジション取りがあいまいな時がありますし、能力だけでやっているところがある。ディフェンスのイロハを完璧に理解して吸収できれば、物凄い選手になりますよ。そういう期待を込めて、今回は3位に留めました。

【動画】キックの精度は圧巻!アレクサンダー=アーノルドの厳選プレー集

 3位、4位がイングランド代表? 実は2位もそうなんです。トッテナムと時から注目していたマンチェスター・シティのカイル・ウォーカーです。トッテナム時代は突貫小僧のようなイメージでしたが、ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ監督)の下でプレーの幅を広げ、万能型に進化しました。自慢の攻撃性能をシティの戦術のなかで、効果的に発揮できている。

 たまにあっさりかわされてしまう軽いプレーがありますが、そういうキャラクラーも含めて好きですね。欠点は、ピッチ外で問題を起こしてしまうところでしょうか……。

 イングランド人が3人続きましたね。リバプールやシティはプレーモデルがしっかりしているので、その中で、アレクサンダー=アーノルドやウォーカーが攻撃性能を出しやすい、というのがあるかもしれないですね。逆に、ユナイテッドはまだ戦術がはっきりせず、個の能力に頼っているところがる。スールシャール監督がグループ戦術を落し込んでいけば、ワン=ビサカの攻撃的な能力をもっと引き出せるんじゃないかな。

 1位はダニエル・カルバハル(レアル・マドリー)です。鉄人ですね。守備から攻撃まで、右サイドを一人で担っている感じですし、チームに波があってもこの選手はブレない。メンタルの強さも感じます。先程も言ったように、僕はやはり守備力を重視します。非常に粘り強いディフェンスをしますし、サイズはないですけど人にも強い。そして一番の魅力は、献身的にハードワークできるところだと思います。攻撃では行く時と行かない時の判断が的確ですね。

 僕に近い選手? そうですね、自分も小柄なほうだったんでそういう選手につい目がいきますね。例えば、先ほど挙げた3人のイングランド人選手は、フィジカルが異次元じゃないですか。その中で、カルバハルは日本人でも手本とできるようなタイプです。そういう意味も込めて、1位に選びました。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 

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