Jリーグ、アルビレックス新潟への懲罰を決定…是永社長は辞任、年末に取締役退任へ「信頼回復のためには…」

Jリーグ、アルビレックス新潟への懲罰を決定…是永社長は辞任、年末に取締役退任へ「信頼回復のためには…」

代表取締役社長を辞任した是永氏と玉乃GM。試合開催日に来場したサポーターにも直接謝罪を行なった。(C) J.LEAGUE PHOTOS



 Jリーグは11月6日、アルビレックス新潟に対して違反行為への懲罰を決定した。

 対象とされた違反行為は、先月19日付で解雇されたファビオが9月17日、新潟市内で酒気帯び運転をしたこと。さらに、クラブはファビオの酒気帯び運転を警察官に現認されて検挙されたことを同日知ったのに、10月14日までJリーグに報告しなかったこと、の2点だ。

 懲罰内容は、罰金300万円とけん責。また、懲罰量定の参考とした事項として、以下の2点を挙げている。
(1)アルビレックス新潟は、ファビオ選手を含む外国人選手に対し、各国ごとに法規制の実情が異なることなどから外国人選手が犯しがちな飲酒運転について、これを適切に防止するために必要な指導、教育等の措置を講じていなかった。
(2)同クラブは、ファビオ選手が上記酒気帯び運転により検挙されたことを知った後、この情報を代表取締役社長、ゼネラルマネージャー及び監督の三者で共有するにとどめ、Jリーグに対しても直ちに報告せず、同年10月12 日、外部から通報を受けたJリーグからの確認を受けて初めて同月14日にJ リーグに報告するに至った。その結果、この間、同クラブはJリーグによる是正の機会のないまま、独 自の判断により、同選手をリーグ戦 6 試合に出場させることとなり、ひいてはJリーグの信用を大きく損うこととなった。

 また、新潟は11月6日、是永社長の代表取締役社長からの辞任を発表している。本日付で本人より同役職を辞任したいとの申し出があり、受理された。これを受けて、クラブは臨時取締役会において、取締役常勤顧問兼アルビレックス新潟後援会副会長である中野幸夫氏を、後継の代表取締役社長とすることを決議。是永元社長は代表取締役への降格となり、同17日には代表取締役から取締役へ異動し、さらに12月31日をもってクラブ取締役を退任する予定という。

 新たに代表取締役社長に就任した中野氏は、クラブ公式サイトを通じて次の声明を発表している。
「このたび、是永大輔の代表取締役社長の辞任に伴い、後任として就任することとなりました。一連の事案につきまして、多くの皆様にご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。深くお詫びを申し上げます。
 当クラブは創設以来、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、後援会員の皆様、ホームタウンの関係者様、株主の皆様など、大変多くの方々に支えていただきながら、ここまで歩んでまいりました。代表取締役社長へ就任するにあたり、これまでのご声援やご支援に報いるためにも、誠心誠意の対応を信条として、信頼回復に努める所存です。
 そして、現在J2リーグは終盤戦に差し掛かっています。選手や監督、すべてのスタッフは、最後まで団結心を持って戦い抜く決意です。引き続き、皆様の温かいご声援をアルビレックス新潟へお送りいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
 
 一方、代表取締役社長を自ら退く形となった是永氏は、次のコメントを発表している。

「今回の一連の騒動によりご迷惑をおかけしたすべてのみなさま、大変申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。
 2018年9月の専務就任、2019年1月の社長就任以来、クラブの価値を高めるために情熱を持って精一杯取り組んで参りましたが、今回の件では判断と対応を大きく間違えました。結果、クラブの価値を毀損してしまう事態となりました。みなさまが、そして自分自身が心から愛するアルビレックス新潟の名誉を傷つけてしまったこと、毎日、自責の念に駆られています。選手やスタッフ、社員のみなさんには何も瑕疵はございません。本当に申し訳ありません。
 また、アルビレックスファミリーだけではなく、すべてのJリーグファン、サッカーファンのみなさまにも大きなご迷惑をおかけしました。恥ずかしく、情けなく、猛省しています。
 記者会見でも述べさせていただいたように、今回の件は決して隠蔽を意図したものではありません。しかし、結果として誤解を招く状況に陥らせてしまったことも理解しています。何より、懲罰というJリーグの処分を重く受け止めています。大きな責任を感じています。
 世の中をこれほどお騒がせしてしまっていること、そしていま最も必要であるクラブの速やかな信頼回復のためには、自分がここから離れるべきだと考えました。
 サポーターのみなさまには思い切り応援していただきたいため、またチームにはこれからの戦いに集中してもらいたいため、そしてクラブが予算編成とチーム編成など来季の準備を進めるためにも、このタイミングで辞任することとさせていただきました。
 今後はいちサポーターとしてアルビレックス新潟の未来に貢献させていただきたく思っています」

 新潟は先月19日に書類送検されたファビオと、その乗用車に同乗していたペドロ・マンジーを契約解除。是永社長は同日から2020年12月31日までの減俸処分・100%の減額となっていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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