【選手権予選】全47都道府県の最新結果を総まとめ! 静岡、東京AB、大阪、愛知など新たに11代表校が確定!

【選手権予選】全47都道府県の最新結果を総まとめ! 静岡、東京AB、大阪、愛知など新たに11代表校が確定!

徳島市立(赤)と鳴門渦潮(青)が激突した徳島決勝は前者に軍配が上がった。写真:森田将義



 11月14日、第99回全国高校サッカー選手権の地区予選が各地で開催され、新たに10会場で11の代表校が確定した。

“王国”静岡の決勝は、準決勝で昨年の選手権王者である静岡学園を破った藤枝明誠と、東海大一時代を含めて28年ぶりでファイナルに進んだ東海大静岡翔洋が激突。序盤から両チームが積極的に攻撃を仕掛ける、白熱のバトルとなった。

 互いの堅牢を崩し切れず、前半はスコアレスで終了。試合が動いたのは、後半の13分だった。藤枝明誠がセットプレーから、賀茂のヘディングでネットを揺らして先手を取る。静学戦でも2点を奪ったラッキーボーイの一撃で勢いに乗ると、同21分には10番を背負うキャプテンの中山がカットインから右足を振り抜き、鮮やかに追加点をゲットした。後半アディショナルタイムにも、セットプレーの流れから途中出場の村松がダメ押し点を挙げた藤枝明誠が、終わってみれば3−0の快勝。4年ぶり3回目となる冬の全国行き切符を手にしている。

 東京A決勝は関東一と日大豊山の顔合わせ。序盤からハイプレスとパスワークで主導権を握った関東一は、前半13分に類家が先制点を挙げると、その3分後には笠井がリードを広げて優位に試合を進める。34分にも弓氣田→宇山→笠井と流れるような連携から3点目を奪い、ラッシュを決め込んだ。後半は日大豊山の高速カウンターに手を焼いたが、守備陣が最後の一本を出させずに封じ込んでシャットアウト。3−0で勝利を飾り、3年ぶり3回目の本大会行きを決めた。

 一方、B決勝は大成と堀越が鎬を削った。前半12分、堀越は右サイドの崩しから最後は尾崎が決めて、さっそく均衡を破る。だがその後は中盤での熾烈な主導権争いが繰り広げられ、拮抗したゲーム展開が続いた。後半に入ると大成が攻勢を強めて好機を掴み、堀越が凌ぐ場面が増える。そして迎えた後半38分、大成は左CKから途中出場の10番・原がねじ込み、土壇場で同点に追いついた。試合は延長戦に突入か──。そんな雰囲気が漂ったアディショナルタイム2分、堀越が勝ち越し点を奪うのだ。左サイドで鮮やかに3本のパスを繋ぎ、中央の主将・日野が狙い済ましたシュートでゴールゲット。ドラマチックに29年ぶり3回目の出場を掴んだ。

 昨年の本大会で8強入りした徳島市立に、初めて県予選決勝に勝ち上がった鳴門渦潮が挑んだ徳島の決勝は、序盤から前者が圧倒する。前半5分に前田の正確なCKに渡邉がヘッドで合わせて先制すると、その3分後にも9番の石井が左足の強烈なシュートを叩き込み、追加点を奪う。その後も主導権を握り、やや受けに回る時間帯があったものの、安定した守備でゴールを許さない。そのまま2−0で危なげなく逃げ切った徳島市立が、3年連続18回目の頂点に立った。

 岐阜では帝京大可児と岐阜工のライバル対決が決勝で実現。キックオフ直後からピッチを広く使う帝京大可児がペースを握り、幾度となく岐阜工の陣内深くまで攻め込む。だが岐阜工の粘り強いディフェンスを前に大チャンスを掴むには至らず、スコアレスのまま前半を折り返した。

 後半は岐阜工も見せ場を作るなど盛り返し、一進一退の攻防へ。そして迎えた後半アディショナルタイム3分、ラストプレーで劇的な決勝点が生まれる。帝京大可児は大森が左サイドを切り崩してクロスを送り、ゴール前の混戦から最後は渡邉が押し込んで激闘に終止符を打った。圧巻の無失点優勝。2年連続7回目の本大会行きだ。

 山梨予選では、今大会ここまでともに3試合で無失点と堅守を誇る、山梨学院と日本航空がファイナルで対戦。試合は日本航空が前半14分に、ロングスローをゴール前で収めて右足を振り抜いた10番・高橋のゴールで先手を取る。しかし負けられない山梨学院はその5分後にセットプレーから同点に追いつくと、終了間際の後半38分に途中出場の山口がゴール前のこぼれ球を押し込み、劇的な逆転ゴール! 激しい攻防戦を2−1で制した山梨学院が、3年ぶり7回目の選手権出場を決めた。

 愛媛決勝はともにノーシードで勝ち上がった新田と済美が激突。試合は追い風を味方につけ、立ち上がりからロングボールを多用して攻勢を強めた新田が、前半5分に先制に成功する。CKの混戦から久保が頭で押し込んだ。その後1失点は喫したものの、32分に日浦、35分にエースの玉井、後半22分にはふたたび久保が追加点を重ね、終わってみれば4−1の快勝。攻守に圧倒した新田が実に39年ぶり5回目となる選手権切符を手にした。

 滋賀決勝は、7年ぶり2回目の出場を狙う綾羽と初優勝を目ざす近江が対戦。同県の決勝史上初の私立対決となった。前半は一進一退の展開。前半10分に近江の下村、同35分に綾羽のエース渡辺が惜しいシュートを放つもゴールは奪えない。ようやく均衡が破れたのは、後半の25分だった。近江の岡島が左サイドを突破し、中央へ折り返したところをキャプテンの森が合わせて、鮮やかに先制点を叩き出す。その3分後にも、岡島の鋭いクロスに冨板がヘッドで合わせてリードを広げた近江が、悲願の初出場を決めた。

 栃木決勝では、昨冬の全国大会でベスト4入りを果たした矢板中央が、初の本大会出場を目ざす宇都宮短大附と対戦。終始主導権を握って猛攻を仕掛ける矢板中央に対して、宇都宮短大附は身体を張った守備とGKのビッグセーブで再三のピンチを防ぐ。延長戦を含めた100分間では決着がつかず、スコアレスでPK戦に突入。これを矢板中央がからくも4−1で制し、県大会史上最多となる4連覇で11回目の選手権出場権を獲得した。

 全国屈指の激戦区である大阪予選は、履正社と金光大阪が決勝で対峙。実力伯仲の好勝負は前半31分に履正社が神田のヘディング弾で先制点を奪って、試合を優位に進める。その後は互いにソリッドな守備をベースにゴールを割らせないじりじりした展開が続いた。結局スコアはそのまま動かず、履正社が虎の子の1点を守り切ってタイムアップ。6年ぶり3回目の選手権出場だ。

 愛知決勝は東海学園と名経大高蔵が火花を散らした。80分間&延長戦でゴールは生まれず、勝負の行方は運命のPK戦へ。東海学園が4−3でモノにして、7年ぶり4回目の出場を決めている。

 準決勝が開催されたのが熊本予選。熊本国府が鎮西を下し、もう1試合ではルーテル学院が大津をPK戦の末に撃破した。ともにファイナルに駒を進めている。

[11月14日の予選決勝結果]
栃 木:矢板中央 0(4PK1)0 宇都宮短大附
東京A:関東一 3-0 日大豊山
東京B:堀越 2-1 大成
山 梨:山梨学院 2-1 日本航空
静 岡:藤枝明誠 3-0 東海大静岡翔洋
愛 知:東海学園 0(4PK3)0 名経大高蔵
岐 阜:帝京大可児 1-0 岐阜工
滋 賀:近江 2-0 綾羽
大 阪:履正社 1-0 金光大阪
徳 島:徳島市立 2-0 鳴門渦潮
愛 媛:新田 4-1 済美

 11月14日現在で本大会出場を決めたのは37校で、初出場は学法石川(福島)、近江(滋賀)、創成館(長崎)、宮崎日大(宮崎)の4校。一方で静岡学園(静岡)、佐野日大(栃木)、前橋育英、桐生一(ともに群馬)、尚志(福島)、秋田商(秋田)、國學院久我山、駒澤大高(ともに東京)、日大藤沢(神奈川)、阪南大高、興国(ともに大阪)、野洲(滋賀)、立正大淞南(島根)、長崎総科大附(長崎)、大津(熊本)、日章学園、鵬翔(ともに宮崎)、鹿児島城西(鹿児島)といった強豪・有力校が地区予選で姿を消している。

 地区予選は明日15日に茨城、埼玉、千葉、京都、奈良、和歌山、広島、福岡、大分の9府県で決勝が行なわれ、16日にはオンラインでの組み合わせ抽選会を開催。21日の熊本決勝、28日の神奈川決勝を経て全代表校が出揃う。

 今年度の本大会は、例年駒沢会場で行なわれていた開会式と開幕戦は実施せず、大みそかに1回戦が一斉スタート。全国48の代表校が首都圏8会場に散らばって戦うレギュレーションは変更なしで、決勝は1月11日に埼玉スタジアムで行なわれる。注目の第16代応援マネージャーには、女優でフィギュアスケーターの本田望結さんが選出されている。

第99回全国高校サッカー選手権大会
【出場決定校&各都道府県予選のスケジュール一覧】

【北海道・東北】
★北海道
札幌大谷(5年ぶり3回目)

★青 森
青森山田(24年連続26回目)

★岩 手
遠野(2年ぶり29回目)

★宮 城
仙台育英(4年連続35回目)

★秋 田
明桜(27年ぶり4回目)

★山 形
日大山形(5年ぶり14回目)

★福 島
学法石川(初出場)

【関東】
★茨 城
11月15日(日) 決勝/鹿島学園vs明秀日立

★栃 木
矢板中央(4年連続11回目)

★群 馬
前橋商(16年ぶり12回目)

★千 葉
11月15日(日) 決勝/流経大柏vs市立船橋

★埼 玉
11月15日(日) 決勝/昌平vs武蔵越生

★東京A
関東一(3年ぶり3回目)

★東京B
堀越(29年ぶり3回目)

★神奈川
11月28日(土) 決勝/桐光学園vs桐蔭学園

★山 梨
山梨学院(3年ぶり7回目)

【北信越】
★新 潟
帝京長岡(3年連続8回目)

★富 山
富山一(6年連続31回目)

★石 川
星稜(2年ぶり29回目)

★福 井
丸岡(3年連続31回目)

★長 野
松本国際(2年連続4回目)

【東海】
★岐 阜
帝京大可児(2年連続7回目)

★静 岡
藤枝明誠(4年ぶり3回目)

★愛 知
東海学園(7年ぶり4回目)

★三 重
海星(4年ぶり2回目)

【関西】
★滋 賀
近江(初出場)

★京 都
11月15日(日) 決勝/京都橘vs東山

★大 阪
履正社(6年ぶり3回目)

★兵 庫
神戸弘陵(2年連続11回目)

★奈 良
11月15日(日) 決勝/五條vs山辺

★和歌山
11月15日(日) 決勝/初芝橋本vs近大和歌山

【中国】
★鳥 取
米子北(11年連続16回目)

★島 根
大社(5年ぶり10回目)

★岡 山
作陽(3年ぶり24回目)

★広 島
11月15日(日) 決勝/広島皆実vs如水館

★山 口
高川学園(2年連続26回目)

【四国】
★香 川
大手前高松(2年連続2回目)

★徳 島
徳島市立(3年連続18回目)

★愛 媛
新田(39年ぶり5回目)

★高 知
明徳義塾(4年ぶり8回目)

【九州】
★福 岡
11月15日(日) 決勝/九州国際大付vs東福岡

★佐 賀
佐賀東(3年ぶり11回目)

★長 崎
創成館(初出場)

★熊 本
11月21日(土) 決勝/ルーテル学院vs熊本国府

★大 分
11月15日(日) 決勝/日本文理大附vs大分

★宮 崎
宮崎日大(初出場)

★鹿児島
神村学園(4年連続8回目)

★沖 縄
那覇西(2年ぶり17回目)

※日程は変更になる場合があります。

構成●高校サッカーダイジェスト編集部

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