「俺に説明できない何かが宿る」テベスが英雄マラドーナに捧げた“渾身のオマージュ”が話題に!

「俺に説明できない何かが宿る」テベスが英雄マラドーナに捧げた“渾身のオマージュ”が話題に!

マラドーナから受け取ったというレトロシャツを着こんでプレーしたテベスは、南米サッカー最高峰の舞台で躍動した。 (C) Getty Images



 現地時間12月2日に開催されたコパ・リベルタドーレスのラウンド・オブ16の第1レグで、敵地でブラジルの強豪インテルナシオナルと対戦したボカ・ジュニオルスは、1-0で勝利。ベスト8進出へ一歩前進した。

 この試合で大きな話題を集めているのが、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが決勝ゴールを決めた直後に披露した振る舞いである。

 スコアレスで迎えた63分にエリア内でボールを受けたテベスは、ターンをしながら左足を一閃。渾身のシュートで敵ゴールを射抜くと、ユニホームを脱ぎ、下に着こんでいた、先月25日に急逝したディエゴ・マラドーナが在籍した1981年のボカのシャツを披露。アルゼンチン代表で師弟関係にあった母国の英雄にゴールを捧げた。

 幼少期からの英雄だった男の突然の訃報にショックを受け、先月30日に行なわれたニューウェルス戦を欠場していたテベス。それだけに“復帰戦”で決めた一撃は、まさにゴラッソだった。

 試合後、アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』の取材に応じたテベスは、「これは彼が俺にくれたシャツで、ディエゴへの想いが詰まったものなんだ」と思い出の品に込めた想いを明かしている。
 
「小さい頃、この81年のボカに夢中になっていた。それを聞いたディエゴが俺にこのシャツをくれたんだ。だから今日は、コレクションの額縁を壊して、彼に敬意を表す意味で着ることに決めたんだ。

 本当に重いシャツだ。着ると、説明できない何かが俺の身体に宿る。今日もこれを着たらスッと心が落ち着いた。不思議と特別な力が与えられるんだ。だから、自然と今日はゴールできると知っていたし、決めるつもりだった。ディエゴが上から見てくれているから自信を持って臨めたよ」

 ゴールの要因となったユニホームへの想いを明かしたテベスは、愛してやまなかったマラドーナに対する哀悼を捧げた。

「今は正直、喜びと悲しみが入り混じった複雑な気持ちだ。アルゼンチン社会全体にとって楽しめる瞬間じゃない。俺たちは偉大な神であり、英雄を失ったんだからね。この試合を見て、彼が少しでも笑ってくれていたら嬉しいね。今日のゴールは彼と彼の家族に捧げたい」

 英雄の死を乗り越え、ピッチで躍動したテベス。そのゴールに込められた熱き想いはマラドーナのもとに届いていることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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