【2020年の日本人選手ベスト11 vol.2】今後代表は遠藤に任せたい。MVPはドリブルが海外の選手を彷彿とさせる…

【2020年の日本人選手ベスト11 vol.2】今後代表は遠藤に任せたい。MVPはドリブルが海外の選手を彷彿とさせる…

清水英斗氏が選んだ2020年の日本人ベストイレブン。



 2020年も残すところあとわずか。新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の状況が続くサッカー界だが、ここでは日本サッカーに精通する識者に、今年一年で顕著な活躍を見せた日本人選手の中から、ベストイレブンとMVPを選出していただいた。サッカーライターの清水英斗氏が選んだ“2020年の11人”の顔ぶれは――。

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 インパクト抜群の三笘薫に比べると、久保建英は今年前半にマジョルカで活躍して注目を集めたが、ビジャレアルで伸び悩んでいるためベストイレブンに留めた。点取り屋の上田綺世は、怪我もあって出場時間は多くなかったが、それでも2ケタ得点(今季リーグ戦10ゴール)は見事な実績で、ゴールの内容もスケールを感じさせる。来季は得点王も期待でき、覚醒の感ありだ。

 鎌田大地にするか、江坂任にするかは迷ったが、日本代表でのプレーが素晴らしかったので鎌田を選んだ。彼は一見すると10番だが、9番や8番、6番の香りも漂わせるマルチプルアタッカーだ。今後も期待が高まる。

 遠藤航はブンデスリーガで、無敵のデュエルモンスターになった。それ自体も素晴らしいが、何より、あの国でデュエルの勝利数を上げれば、必ず数字で評価されると考えた戦略観が良い。このクレバーな男に今後の日本代表は任せたい。守田英正は川崎フロンターレで重要なプレーをした。4−3−3の新システムでは、おそらく中盤の強度がボトルネックになると考えられたが、田中碧、脇坂泰斗らとともに見事に支えた。代表復帰も要検討だ。

 丸山祐市はセンターバックとして脂が乗り切っている。チームの総失点をJ1最小に抑え、ビルドアップの貢献も高く、キャプテンシーも素晴らしい。最高だった。山根視来は川崎のラストピースとして、右サイドバックに君臨した。一方、両サイドはセットで、登里享平を選ぼうと思ったが、代表戦で見られる中山雄太の変化が気になり、入れ替えた。課題のデュエルは成長を感じさせたし、チームに対しても良い意見、良い視点、良い姿勢を持っている。A代表でも五輪代表でも重要な選手となりそうだ。イタリア・ボローニャで試合に出続けている冨安健洋には、更なるステップアップを期待。センターバックとしてビッグクラブ行きを果たしてほしい。

 川島永嗣にはいつも驚かされる。「第3GKからスタメンを勝ち取った回数」というギネス記録があれば、そのうち彼は掲載されるのではないか。どんなときでも足元を見つめ、自己の充実を図る。その姿勢はすべての人々に生きる手本だ。
 

三笘薫(川崎フロンターレ/MF)

 懐の深さ、リーチの長さを生かした姿勢の良いドリブルは、海外の選手を彷彿とさせる。それでいて、粘りつくような繊細なタッチも素晴らしい。ボールを弾くのではなく引きずりながらプレーするので、相手はギリギリまで方向を読めず、いつも対応が一歩遅れている。魅惑的な選手だ。三笘が代表でワールドクラスのDFと対決したらどうなるか、あるいはプレースタイルが警戒される2年目のシーズンはどうなるのか。興味は尽きない。ぜひ、東京五輪へ。

文●清水英斗(サッカーライター)
 

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