【2020年の日本人選手ベスト11 vol.7】両翼は久保建英と“セクシーなドリブラー”を選出! MVPは8G9Aをマークした…

【2020年の日本人選手ベスト11 vol.7】両翼は久保建英と“セクシーなドリブラー”を選出! MVPは8G9Aをマークした…

井川氏が選んだ2020年の日本人選手ベストイレブン。欧州組は5大リーグから選出した。



 2020年も残すところあとわずか。新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の状況が続くサッカー界だが、ここでは日本サッカーに精通する識者に、今年一年で顕著な活躍を見せた日本人選手の中から、ベストイレブンとMVPを選出していただいた。スポーツライターの井川洋一氏が選んだ“2020年の11人”の顔ぶれは――。

――◆――◆――
 シンプルにこの1年で最も活躍した選手たちで、2020年の日本人ベストチームを構成してみた。基準は数字と印象、プレーする舞台とした(欧州組は5大リーグ所属選手のみ、それ以外はJリーグのプレーヤーに絞った)。

 1トップには南野拓実を選んだ。1月に欧州と世界の覇者リバプールに加入すると、チームはプレミアリーグも制し、正真正銘の王者の一員に。昨シーズンは決定的な仕事がなく、貢献度は低かったが、今季はコミュニティシールドやカップ戦、そしてついにプレミアリーグでも得点を記録するなど、少しずつ存在感を増している。レギュラーとは言えないが、至高のレベルのクラブで戦力に数えられていることだけでも評価に値する。

 二列目にはJリーグを席巻した三苫薫、ブンデスリーガで目に見える数字を残す鎌田大地、スペインで着実に成長を遂げる久保建英を並べた。三苫は新人としてJリーグ史上最多タイとなる13得点に加え、今季リーグ最多の12アシスト。結果を伴うセクシーなドリブラーは、未来のスーパースターに成りうる超新星だ。

 逆サイドの久保は昨シーズン後半戦、マジョルカで定位置を掴み、今年に入ってから3得点・2アシストを記録。ビジャレアルにステップアップした今季は出番が限られているものの、ヨーロッパリーグでは数字を残している。

 ダブルボランチには目下、欧州でもっとも評価を高めるアジア人MFのひとり、遠藤航と、J王者・川崎フロンターレの若きキーマン、田中碧を推す。賢くタフな前者は仕事量とクオリティを高次元で約束し、ブンデスリーガの序盤戦で1対1の最多勝率までもマーク。より他動性のある後者は勇ましく攻守に絡み続け、しばしば強烈な一撃を見舞った。

 マルセイユでレギュラーを張り、ネイマールやアンヘル・ディ・マリア、フィル・フォデンといった一線級と渡り合った酒井宏樹は、レフトバックにも対応した器用さも評価。逆サイドのフルバックには、川崎に移って持ち前の攻撃性能をさらに高め、今季J1でSBとして最多の6アシストを刻んだ山根視来を抜擢したい。

 最終ラインの中央は、カルチョの国で研鑽を積む代表コンビ以外に思いつかない。日本代表のリーダー、吉田麻也は昨シーズン途中に移ったサンプドリアですぐさま定位置を掴み、ボローニャの富安健洋はシニシャ・ミハイロビッチ監督の全幅の信頼のもと、最後尾の全域で高度な働きを続ける。ゴールマウスには、定位置を掴み通した欧州組のGKがいないなか、J1で2位のガンバ大阪を支えた東口順昭(34)を選択。高い安定感と優れたセービングが光った。

 年齢のバランスも良いし、このまま日本代表にしてもらったら、けっこうやると思うのだけど、いかがでしょう? 森保一監督、国内組と海外組の括りがなく、全員を呼べる機会には、ぜひご一考を。

【画像】Jリーグアウォーズで表彰された11人は?

鎌田大地(フランクフルト/MF)

 32試合8得点9アシスト──2020年に鎌田大地が全公式戦で記録した数字だ。一昨シーズンにシント=トロイデンで欧州でのリズムを掴み、昨季開幕時に所属元のフランクフルトへ戻ると、終盤戦のブンデスリーガや国内カップ、ヨーロッパリーグで6得点・3アシストをマーク。今シーズンはプレーにさらなる自信が増し、ここまで2得点・6アシスト。「チームのゴールの供給源」とブンデスリーガ公式サイトに評されているほどだ。敵を眩惑するタッチと的を射抜くキックで、どこまでの選手になれるか。とても楽しみなアタッカーだ。

文●井川洋一(スポーツライター)

関連記事(外部サイト)