「自分の世界で生きている」ポルティモネンセ元監督が語る中島翔哉がポルトで“失敗”した原因「歩調を合わせないと…」

「自分の世界で生きている」ポルティモネンセ元監督が語る中島翔哉がポルトで“失敗”した原因「歩調を合わせないと…」

ポルトで輝きを放てなかった中島をかつての恩師が語った。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA



 注目を集めていたサムライ戦士の去就に、ようやくケリがついた。

 現地時間1月16日、ポルトガル1部ポルトに所属していた中島翔哉が、アラブ首長国連邦(UAE)のアル・アインに加入したことが正式に発表された。公式に契約内容は明らかにされていないものの、複数のポルトガル・メディアによれば、今シーズン終了時までのレンタル契約に、4000万ユーロ(約50億円)の買取オプションが付帯するという。

 2019年の夏にカタールのアル・ドゥハイルから名門ポルトに入団。栄光の10番を与えられるも、居場所を見出せずに苦戦を余儀なくされると、中断明けの5月からは夫人の体調不良や、新型コロナウイルス感染の不安を理由にチームから離脱。指揮官であるセルジオ・コンセイソンとの関係性も悪化していった。

 迎えた今シーズンも公式戦の出場9試合だけと満足にプレー時間を与えられなかった中島。そんな日本人MFについて、かつてポルティモネンセで師事したアントニオ・フォーリャ元監督は、地元メディア『Maisfutebol』で、こう語っている。

「日本をよく知るテオドロ・フォンセカ(ポルティモネンセの大株主)とは、『日本人はとても真面目で大人しく、すべてのことにおいて正しいことをする』と話していた。ナカジマはそのすべてが当てはまる選手でもあった。日々の練習でも、私は大声を出したが、彼は笑っているだけ。少しシャイで、自分の世界の中だけで生きている。それがナカジマだった」

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 さらに「間違いなく優れた能力を持った選手だ」と分析したフォーリャ氏は、それでも中島がポルトで失敗した理由を、次のように説いている。

「ピッチ上で楽しそうにプレーする彼の姿は他の選手も影響されていたと思う。とにかくプレーが大好きで、すべてを笑顔にしてしまうんだ。彼がどういう選手であるかを我々は知っていたから、よりパーソナルな部分を理解し、彼と歩調を合わせる必要があった。

 正直、彼がポルトでなぜ失敗したかは私にはハッキリとは分からない。ただ、ポルトには、彼の周りに同じか、それ以上のクオリティを持つ選手がいて、ポルティモネンセ時代のように自由に振る舞うことが不可能だったかもしれないね」

 ポルトでは確かな功績を残せなかった26歳だが、キャリア2度目となる中東でのプレーで再び輝きを取り戻せるかに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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