「攻撃的で効率的、そして面白い」11連勝&無失点1000分超のイタリア代表をライバル国メディアも大絶賛!

「攻撃的で効率的、そして面白い」11連勝&無失点1000分超のイタリア代表をライバル国メディアも大絶賛!

イタリア代表を率いるマンチーニ監督(左)の評価は高まるばかりだ。(C)Getty Images

欧州各国で熱い戦いが展開されているEURO2020は6月20日、グループAの最終節が行なわれ、イタリアはウェールズを1-0で下して、グループリーグ3戦全勝を飾り、さらに無失点を維持した。

 すでに決勝トーナメント進出を決めている「アズーリ」は、前節からスタメンを8人も入れ替えて試合に臨んだが、ロベルト・マンチーニ監督率いるチームの強さは全く変わらず、次ラウンド進出のためには勝点獲得が必須のウェールズを押し込んで、39分にFKからマッテオ・ペッシーナがフリックしてゴール左隅に流し込んで先制。その後も幾度か得点機を作る一方で、守備では最後まで得点を許さず、3度目のクリーンシートを達成した。

 これで、イタリアの連続無敗は30試合に伸び、1939年に達成された記録に並んだ。当時の名将ヴィットリオ・ポッツォに肩を並べることになったマンチーニ監督は「彼は重要なトロフィーを多く獲得している」と謙遜したが、ウェールズを下して3連勝を飾ったチームについては「これ以上できることはなかった。スタメンを8人入れ替えてもうまくプレーしたことを嬉しく思う」と賛辞を惜しまず、「これから、新たなトーナメントが始まる。今後も同じように選手がプレーしてくれることが、私の唯一の望みだ」と語っている。
  巧みな決勝点でヒーローとなったペッシーナは、「これは僕が夢に見てきたものであり、完璧だった。数週間眠れないかもしれない」と喜びを露にし、好調なチームについて「強みは、完全なグループであること。マンチーニ監督は全ての選手に重要なことを理解させ、自信を与える方法を知っている」と語り、チームや指揮官への信頼を強調した。

 またこの試合では、一時は膝の負傷で大会出場そのものが危ぶまれたこともあるマルコ・ヴェッラッティがEUROデビューを飾り、さっそく中盤で存在感を放ち、FKのキッカーとしてペッシーナの決勝点をアシストしてみせた。「リハビリをサポートしてくれたパリ・サンジェルマンのスタッフや、待ってくれたマンチーニ監督に感謝したい」と語った28歳は、「今日プレーした選手は皆、レギュラーに相応しい」と、多くの主力抜きでも好プレーを見せたチームを誇った。

 素晴らしい攻撃サッカーを展開するとともに、守備陣は相変わらずの堅さを誇り、試合ごとに新たなヒーローが生まれるなど、“良いこと尽くめ”で11連勝を飾り、無失点時間が1000分を超えたイタリアに対し、ライバルとなる強豪国のメディアも賛辞を惜しむことはなかった。
  英国の日刊紙『The Guardian』は「イタリアの圧力がウェールズを“窒息”させ、イーサン・アンパドゥの退場後はイタリアのパスワークショーとなった」と報道。また同メディアはスイス戦後にも、「活気があって結束力が強く、プレーではボールを素早く奪い、攻撃的で効率的、そして面白い」と評し、「2019-20シーズンに欧州を制したリバプールを思い出させるもので、モダンでパーフェクトな4-3-3フォーメーションを攻守で機能させている」と絶賛している。

 スペインのスポーツ紙『Marca』は「“Bチーム”でもイタリアは優勝候補」と題した記事で、「組織化されたギャングのように機能する青いシャツの群れ」と表現するとともに、自国代表が今ひとつピリッとしない状況もあってか、「羨ましい」とまで綴っている。また、ドイツの専門誌『Kicker』は「スタメンを入れ替えても、イタリアは感銘を与え続ける」「攻撃陣は最初から試合を切り裂き、守備陣はウェールズFW陣に何もさせなかった」と伝えた。

 そしてフランスの日刊紙『L’EQUIPE』は「ターンオーバーによる大規模なチーム改造にもかかわらず、イタリアは臆病なウェールズに対してペースを押し付け、セットプレーから解決策を見つけた。ここまで、イタリアは過去のどのワールドカップ、EUROよりも良い成績を収めている」と報道。また、フランスということでパリSGのヴェラッティにも言及し、「中盤の左でいたるところに姿を現わし、全く無駄なプレーがない。復帰して早くも決定的な仕事も果たした」として、次ラウンドでの活躍に期待も寄せている。
  2018年ロシアW杯で屈辱的な欧州予選敗退を喫してから、アズーリをここまで強力な集団に変貌させたマンチーニ監督には多くの称賛が集まっており、その功績の大きさは「試合前のメンバー紹介の際、歓声が最も大きくなるのが、指揮官の名前がコールされた時だ」という『The Guardian』の報道からも窺える。毒舌で知られるアントニオ・カッサーノですら、「マンチーニはひとりで改革を進めて成功させた」と絶賛するほどだ。

 乗りに乗っているアズーリがウェールズ戦後、宿泊先のホテルの前で「魔法の夜」を合唱する動画が公開された。この曲は、イタリアが開催国となった1990年W杯の大会公式テーマ曲だ。この大会でイタリアは準々決勝まで無傷&無失点で勝ち上がったが、準決勝でディエゴ・マラドーナのアルゼンチン相手に大会初失点を喫し、PK戦の末に涙を飲んでいる。果たして今回は、強豪が立ちはだかるトーナメントでも決勝まで歩みを止めることなく、1968年以来の戴冠はなるだろうか。

 なお、イタリアはロンドンのウェンブリーで行なわれる決勝トーナメント1回戦で、グループCの2位(ウクライナかオーストリア)と対戦することになる。

構成●THE DIGEST編集部

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