「時間が正しい判定を下すだろう」浅野拓磨のボーフム移籍にセルビアメディアが反応!「1セントの利益も残さなかった」

「時間が正しい判定を下すだろう」浅野拓磨のボーフム移籍にセルビアメディアが反応!「1セントの利益も残さなかった」

ボーフムへの移籍を発表した浅野。契約期間は3年間だという。(C)Getty Images

独ブンデスリーガのボーフムが現地時間6月23日、日本代表FW浅野拓磨の獲得を発表した。契約期間は、2024年6月末日までの3年間となっている。

 昨季終盤、セルビアのパルチザンで活躍していたにもかかわらず、給与未払いなどの理由で契約解除した後、その去就が注目されていた浅野だが、2年ぶりのドイツ復帰となった。自身のSNSでは、「この度ドイツブンデスリーガのVfL Bochum に加入することになりました。再びブンデスリーガの舞台でプレーできることを楽しみにしています。成長に向けて全力で頑張りたいと思います。『感謝。』」(原文)と、ファンに向けてのメッセージが投稿されている。

 かつて、小野伸二、チョン・テセ、乾貴士、田坂佑介らもプレーしたボーフムは昨季、リーガ2部優勝を飾って09-10シーズン以来の1部参戦を決め、現在は積極的な戦力補強の最中。浅野獲得に際し、公式SNSで「コンニチワ、ジャガー!」と日本語で歓迎した他、セバスチャン・シンジロルツSDは「ボーフムを選んでくれて嬉しい」と語るとともに、以下のように新戦力への期待を示した。
 「浅野は国際経験が豊かであり、ドイツ・サッカーについてもシュツットガルトやハノーファーでのプレー経験があり、熟知している。攻守両面で柔軟にプレーでき、常に相手ゴールを脅かす。現在は日本代表での活動を終えたばかりなので、休暇を与えているが、チームには7月初旬に合流する」

 昨季はパルチザンで18得点8アシストと大活躍を見せ、大きな進化を遂げただけに、ボーフムから期待が高いのは当然だが、不安があるとすれば、その前所属チームが彼の一方的な契約解除を不当だと訴え、法廷闘争に持ち込むと宣言していることだ。前日には、パルチザンのミロシュ・ヴァズーラSDが地元メディアに対し、「彼は十分な報酬を得ていたし、友人を残して去るのは恥ずべき行為だ」と浅野に対する批判を展開していた。

 また、「多くのクラブから獲得オファーが届いたが、この件に関する書類を渡すと、彼らは一様に手を引いた。複雑な法的措置が必要になることを理解したからだ」として「浅野は間違っていた」と断言したが、その矢先の移籍発表……。ボーフムもこの件のことは承知しており、公式サイトでは「浅野は21年5月にパルチザンとの契約を終了しており、フリーで獲得が可能になった」と記している。
  これに対し、セルビアのメディアも反応し、『24SEDAM』は「クラブの“借金”のために5月にパルチザンを去った日本の『ジャガー』は1セントの利益も残さなかった。ボーフムは浅野がフリーであると結論付けた」、一方『INFORMER』はこれで全て収束したとは考えておらず、「パルチザンは補償を受けるべきだと考えており、今後も動向を見守る必要がある」と伝えた。

 また、『BORBA』は「パルチザンが補償を期待する中、ボーフムがフリーで浅野と契約。この移籍は、ブンデスリーガがパルチザンの主張に同意しなかったことを意味する」、そして『Direktno』は「ボーフムは浅野と3年契約を交わすにあたり、状況を調べ尽くし、FIFAにも相談している。これに対して、浅野の退団が不当だと証明する書類を持っているというヴァズーラSDもすぐに動きを見せるに違いない。彼はFIFAに対して“正義”を要求するとしているが、時間が正しい判定を下すだろう」と綴った。
 『SPUTNIK』は、浅野がパルチザンを退団した後の去就について言及し、ボーフム入りする前にはクロアチアのオシエクにコンタクトし、契約に近づいたものの、一気に方向転換したと報じ、「セルビアから逃げた彼をクロアチアは待っていたが、浅野はドイツに行き着いた」と表現した。

 このように現地報道を見ると、まだパルチザンが何らかの動きを見せる可能性もあるようだが、これが浅野の新シーズンやキャリアにいかなる影響を与えるのかが気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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