U24スペイン戦で「主役」になった久保建英。新天地候補のソシエダは「理想的な環境」と専門メディア

U24スペイン戦で「主役」になった久保建英。新天地候補のソシエダは「理想的な環境」と専門メディア

様々な新天地候補が上がる久保。いずれにせよ、去就が決まるのは五輪の後のようだ。(C)Getty Images

東京オリンピックに臨むU-24男子日本代表は7月17日、ノエビアスタジアム神戸で大会前の最後のテストマッチを行ない、U-24スペイン代表と1-1で引き分けた。

 EURO2020でベスト4入りしたスペインA代表にも名を連ねた選手を複数擁する金メダル候補の一角と対戦した日本は、試合を支配される中、42分に久保建英が左サイドでボールを受け、ドリブル突破でペナルティーエリアに迫ってマイナスに折り返すと、走り込んだ堂安律がダイレクトでゴール左上隅に鮮やかに叩き込んで先制。その後も変わらず守勢に立たされる時間の方が長く、78分にカルロス・ソレールのポスト経由のゴールを許したが、次の1点は与えなかった。

 スペインに66%のボールポゼッションを許した試合の中で、日本が攻撃の形を作れる回数は決して多くなかったが、66分に交代でベンチに退くまで幾つかの輝きを放ったエースの久保に対しては、対戦国のメディアも高評価。スポーツ紙『MARCA』は「この試合の主役」と評し、「数少ないチャンスで好プレーを見せた久保のパスが、GKウナイ・シモンを無力化する堂安のシュートをお膳立てした」「そのプレーでスペインを脅かした」と伝えている。
  また、『AS』紙はアシスト場面の動画とともに、「日本の最高のゴールにおける久保の驚きのプレーをご堪能あれ」と記述。身体をうまく使い、またマーカーのマルティン・スビメンディのユニホームを巧みに掴んでバランスを狂わせて倒したことにも言及し、「このクラスでも最もスマートな選手だ」と称賛した。

 自国のクラブでプレーする久保が自国代表と対戦したということで、多くのスペイン・メディアが、この日本のメダル獲得の鍵を握る中心選手に注目したが、彼らは現在、移籍市場においても、この20歳の若者に熱い視線を注ぎ続けている。

 久保の去就については、『MUNDO DEPORTIVO』が「久保がどんなに東京五輪で高いレベルにあることを示したとしても、来季、カルロ・アンチェロッティの下でプレーするのが難しいのが実情」と報じているように、レンタルプレーヤーとして3シーズン目に突入することが濃厚といわれている。そして注目されるのが、その新たな行き先だ。
  ここまで、ベティス、ヘタフェ、エスパニョール、マジョルカなどのクラブの名前が挙がり、なかでも2019-20シーズンにプレーしたマジョルカが有力な移籍候補であると報じられたばかりだが、新たに別のチーム、レアル・ソシエダが浮上してきた。

『AS』が「久保は、ソシエダのロベルト・オラベFDのお気に入りであり、彼は昨季もレンタルでの獲得に興味を示していた。現在もこの日本人の状況を注視しており、可能性が出てきた場合には、再度獲得を試みるだろう」と伝えた後、現地紙『Noticias de Gipuzkoa』はソシエダが、久保陣営と連絡を取り合っていると報道。決定は五輪後となるが、「ダビド・シルバの後継者」として加入実現の可能性は高いと見ている。
  またマドリーの専門メディア『The Ream Champs』は、一昨季にマルティン・ウーデゴーがレンタル移籍してブレイクしたクラブである「ラ・レアル」を、久保にとっても「理想的な環境」と評価。ドリブルの才能に秀で、魅力的なプレーメイキングを武器にする日本人は、一方でまだ成長段階にあると指摘する同メディアは、アレクサンデル・イサク、ポルトゥ、ミケル・オヤルサバル、ミケル・メリーノら「夢の顔ぶれ」とのプレーが、久保の進化を助ける主張した。

 現在は東京五輪に集中しているであろう久保だが、移籍市場はここからますます活況を呈していく。五輪の結果次第では、また新たなチームが名乗りを上げる可能性もあり、しばし動向を見守る必要がありそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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