「クーマン監督の去就は問題ではない」歴史的不振のバルサを地元紙が痛烈批判!復活は「奇跡を待つのみ」

「クーマン監督の去就は問題ではない」歴史的不振のバルサを地元紙が痛烈批判!復活は「奇跡を待つのみ」

アトレティコに敗れて公式戦3連敗のバルサ。この日はスアレス(左)にしてやられた。(C)Getty Images

現地時間10月2日に行なわれたラ・リーガ第8節、バルセロナはアトレティコ・マドリーに0-2で敗れ、リーガでは今季初黒星、公式戦全体では3敗目を喫した。

 7割以上のボールポゼッションを誇り、シュート数でもホームチームを上回ったものの、肝心のゴールは奪えず。逆に昨夏、戦力外通告を突きつけたルイス・スアレスに1ゴール1アシストという全得点に絡む活躍を許して零封負け。3日前のチャンピオンズ・リーグ(CL)のベンフィカにも0-3で敗れるなど、得点力に大きな問題を抱えていることを示した。

 今夏、世界に衝撃を与えたリオネル・メッシ退団以降、新たな時代の創成に向けて歩みを始めたバルサだが、あらゆる面でネガティブな印象が漂っている。第2次ルイス・ファン・ハール体制、あるいはフランク・ライカールト体制の末期のような低迷期、あるいはそれ以上に将来に希望が持てない厳しい状況にあるといわれるクラブには、当然ながら監督交代に噂が付きまとい、ロナルド・クーマン監督についてはアトレティコ戦が最後の指揮になると言われていた。
  しかし、運命の一戦の前にジョアン・ラポルタ会長が「アトレティコ戦に関係なく、クーマンはこのチームを率い続ける。彼を信頼にするに値する多くの理由が存在する」と否定。これに対し、クーマン監督は「会長は正しいことをしてくれた。物事が明確にならなければ、仕事は難しくなるものだ。今後の状況を知ることができるのは、とても良いことだ。もちろん、今後の我々には何より結果が求められる」と評価した。

 この決定には、クラブの財政事情があるともいわれ、日刊紙『El Pais』も「財政面に問題がなければ、バルサは新たな監督を迎えただろう」と綴っているが、バルセロナのスポーツ紙『SPORT』は、監督の首をすげ替える程度のことで、現在のクラブの問題は解決しないと訴えている。

 同メディアは、クーマン監督の去就などは大きな問題ではなく、それよりもチームが「劣化」したことこそが最大の問題だと主張。「バルサは弱い。非常に弱く、不完全だ。守備は脆弱で、可能性を感じさせる攻撃ができずにゴールも奪えない。まともなチームを持つライバルならば、バルサを破壊することができる。今季の3つの苦痛に満ちた敗北(前述の2敗と0-3で完敗したCLバイエルン戦)が、それを明らかにした。今のバルサには、競争力がない」と痛烈に、現在のバルサを表現した。
  先週木曜日の時点で解任間近だったクーマン監督がラポルト会長との会談を経て残留となったものの、これによって何が起こるかは定かでなく、彼らはただ「奇跡を待つのみ」であるという。そして、「(アトレティコ戦で)トマ・ルマールの(2点目の)ゴールが決まった後、セルヒオ・ブスケッツとジェラール・ピケが互いを非難し合い、クーマン監督がミスに怒り狂う状況のチームに救済策はない」と、同メディアは悲観的に綴る。
  現在のバルサに必要なのは、「クオリティーの交換」だとし、優れた若い選手による新たなチームを構築するのを助ける「クラック(天才)」の到来を「忍耐に次ぐ忍耐を持って待つこと」であるという。それまでは、アトレティコ戦のような試合を、今季を通して見ることになるだろうと予想する同メディアは、現有戦力でゴールを奪えるのは負傷離脱中のウスマンヌ・デンベレとセルヒオ・アグエロだけだと指摘。そして、やはり必要なのは「奇跡」であるとして記事を締めている。

 フロントを含めた改革こそがバルサが復活するのに不可欠な要素だと思われるが、眩い輝きを放つスターたちの共演によってサッカーの歴史を変えた「ブラウグラナ」が再現されるのは、果たしていつのことになるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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