「シバサキを外す勇気はあるか?」サウジに敗れた日本代表の予選突破を各国メディアが懸念!「次戦で審判が下る」

日本代表・森保一監督の采配を海外も疑問視 後任にメキシコのロサーノ監督の名前も

記事まとめ

  • カタール・ワールドカップのアジア最終予選で、日本が、サウジアラビアに敗北した
  • 海外メディアでも日本の敗戦が報じられ、森保一監督の采配を疑問視する声も
  • 森保氏後任に、ハイメ・ロサーノ氏の名前も浮上、次のオーストラリア戦に注目が集まる

「シバサキを外す勇気はあるか?」サウジに敗れた日本代表の予選突破を各国メディアが懸念!「次戦で審判が下る」

「シバサキを外す勇気はあるか?」サウジに敗れた日本代表の予選突破を各国メディアが懸念!「次戦で審判が下る」

柴崎のバックパスが失点につながったが、日本代表の問題点はそれだけではない。(C)Getty Images

現地時間10月7日、カタールワールドカップのアジア最終予選・第3節が行なわれ、日本代表は0-1でサウジアラビアに敗北。早くも2敗を喫してグループBの4位に沈んでおり、来年の本大会進出への道は、より険しさを増すこととなった。

 敵地ジェッダでの一戦は、日本にとってはホームチームの大観衆がスタンドを埋めた完全アウェーの状況であり、さらに久保建英と堂安律を負傷で、伊東純也を累積警告で欠くという戦力的な不安にも苛まれる中でキックオフを迎えた。主導権を握られて危険な場面を幾度か迎えた一方で、大迫勇也が2度ゴールに迫るなどチャンスもあったが、71分に柴崎岳のバックパスがフェラス・アル・ブリカンへの絶好のスルーパスとなって失点。残り時間での反撃は実らず、痛恨の黒星となった。

 森保一監督は試合後、「完全アウェーの中で素晴らしいファイトをしてくれたと思うが、結果は厳しいものとなってしまった。W杯出場に向け、まだまだ諦めなければ切符は掴み取れると思う」と語った。一方、采配が的中する形となったサウジのエルベ・ルナール監督は「日本に勝てて本当に嬉しい。勝点3を掴んだ選手たち全員を称えたい」と喜びを表わしながらも、「もうこの瞬間から、日本戦の勝利は忘れたい。次の中国戦に向けた準備が始まっている」と気持ちを切り替えていた。

 この一戦をサウジ・メディアも大々的に報じており、日刊紙では『Al-Bilad』が「サウジが日本の“サムライ”を上回った」、『Al Watan』は「緑の“ハッカー”が日本のコンピューターを混乱させた」、『Al Yaum』は「51000人に達した観客たちが、サウジ代表によるアラブの特別な功績を目の当たりにした」、『Okaz』は「無傷の9ポイントは、サウジにとって近年の予選では最高の結果。最強のスタートを切った」と、それぞれが伝えている。
  今節はオマーンを3-1で下してグループBの首位を守り、12日には埼玉で日本と対戦することになるオーストラリアの日刊紙『THE AGE』は「サムライブルーは間違いなくアジアで最も優れたチームだが、今予選では成績が悪く、選手や森保監督に大きなプレッシャーをかけている」と綴るとともに、グラハム・アーノルド監督の「日本は3試合で1勝しかできず、間違いなく大きなプレッシャー下にある。我々は毎試合、勝利を期待してピッチに立っているが、来週火曜日も同じことをするだろう」とのコメントを紹介している。

 その他のメディアでは、専門サイト『BeSoccer』のスペイン版が「クボを負傷で欠いた日本は絶好のチャンスを逃し、アル・ブリカンのゴールに対抗できないまま敗れ、W杯出場に向けて大きな危機に瀕している。次のオーストラリア戦は非常に重要な戦いとなり、勝利した場合にのみ、カタール行きの望みは残される」、イタリアの『TUTTOmercatoWEB.com』は「トミヤス、ナガトモ、ヨシダの日本がサウジに敗れる」と、それぞれの国でゆかりのある日本人選手の名前を出して、敗北を伝えた。
  一方、総合メディア『publimetro』のコロンビア版は、日本のW杯予選敗退が現実に迫ったと報道。「今や日本の姿がないW杯を思い出すことは難しいが、現在、彼らは崖っぷちに追い込まれており、カタールからは程遠い位置に置かれている。次のオーストラリア戦で敗れれば、事実上“審判”は下る。残る望みは3位でプレーオフに臨むことだが、これは決して簡単ではない。(世界的人気のサッカー漫画『キャプテン翼』のキャラクターである)大空翼と若林源三なら、混乱する日本を救えるだろうか?」と、綴っている。

 そして、日本代表の試合については毎回詳しくレポートしているブラジルの総合メディア『Globo』は、このサウジ戦の日本について「引き分けでも良かったジェッダでの一戦の敗北により、日本の予選はより難しいものになった」と報道。これまでの最終予選の試合同様に「パフォーマンスが低い」と評した同メディアは、本田圭佑や中島翔哉のようなタフな試合でも勝利を決めるエースの不在を指摘し、森保監督の采配にも疑問を呈し、「シバサキをメンバーから外す勇気があるのか?」と今後への不安を示した。
  森保監督については、当然ながら国内ではその去就が話題となっており、田嶋幸三・日本サッカー協会会長が解任を否定しているが、メキシコの『TV Azteca』は「ハイメ・ロサーノの名が、再び日本で轟く」と報道。次のオーストラリア戦、もしくは11月のベトナム戦が森保監督にとって最後の試合となるかもしれないとして、東京オリンピックでも話題になったロサーノ監督への興味が再燃する可能性を示唆している。

 同メディアは、メキシコ五輪代表を率いて22勝13分け5敗の成績を残し、日本から銅メダルを奪い取った43歳の指揮官について、現在は国内リーグの数クラブが食指を伸ばしていることを紹介。また、2014年に日本代表監督に就任したハビエル・アギーレにも言及し、過去の八百長疑惑によって途中解任されたものの、今なお彼へのストラジストとしての評価は日本国内でも高いとして、同じ系譜を受け継ぐロサーノ監督の日本行きの可能性も十分にあると報じた。

 最終予選で序盤(3試合)にこれほど苦戦したのは、「ドーハの悲劇」を味わった1994年米国大会、3位決定戦の末に初出場を果たした98年フランス大会(いずれも1勝1分け1敗)以来、最初の3戦で2敗を喫したのはイスラエルに連敗した82年スペイン大会(アマチュアの時代だ)以来であり、まさに歴史的な悪スタートと言えるが、ここから巻き返しを図れるのか、あるいは各国メディアの懸念通りの結果となるのか……。

構成●THE DIGEST編集部

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