アーセナル、指揮官も謝罪する完敗劇で現地メディアは厳しい評価。冨安健洋の復帰時期がチームの命運を左右する展開に!?

アーセナル、指揮官も謝罪する完敗劇で現地メディアは厳しい評価。冨安健洋の復帰時期がチームの命運を左右する展開に!?

4日のクリスタル・パレス戦で完敗を喫したアーセナル。負傷離脱中の冨安の復帰時期がチームの今後の鍵を握りそうだ。(C) Getty Images

現地時間4月4日に行なわれたプレミアリーグ第31節で、アーセナルはクリスタル・パレスに0-3の完敗を喫し、順位を5位に落とした。

 順位では下回るものの、直近の公式戦7試合無敗(5勝2分け)で首位マンチェスター・シティと引き分けるなど好調を維持している難敵の本拠地に乗り込んだ「ガナーズ」は、16分にセットプレーからジャン=フィリップ・マテタに先制点を許すと、24分にも中央を破られてジョーダン・アユーに2点目を献上。そして74分にはウィルフリード・ザハに長距離ドリブルを許した挙句にペナルティエリア内で倒してPKを与え、トドメを刺されることとなった。
  ミケル・アルテタ監督が「自分たちで不可能な状況を生み出してしまった。我々は本当に貧弱で、安定感を欠いた。特に前半のレベルは、本来のものとは程遠かった。サポーターに謝罪したい」と語るほどの完敗劇で、チャンピオンズ・リーグ(CL)圏内から陥落したアーセナルに対しては、当然ながら現地メディアは軒並み厳しい評価を下した。

 その中で、C・パレスの勢いのある攻撃に対して常に先手を取られる形で有効に対応できなかった守備陣に対しても非難が向けられ、安定感を欠いたベン・ホワイト、ポジショニングに問題を抱えて失点に直接関与することとなったCBガブリエウ・マガリャンイスの両CBだけでなく、前半に攻守での貢献がほとんど見られなかったSB、とりわけ左のヌーノ・タバレスは酷評されることとなった。

 日刊紙『THE SUN』は「キーラン・ティアニー、冨安健洋の両SBを負傷で欠いたアーセナルに対抗する使命を帯びたパレスの恐るべきフランス人FWマテタに対し、アウェーチームは圧力をかける選手が存在しなかった。N・タバレスは開始34分で屈辱の交代を命じられたFAカップのノッティンガム・フォレスト戦以来となるスタメン出場となったが、ハーフタイムにガブリエウ・マルチネッリとの交代を余儀なくされた」と報じている。

 また、スポーツチャンネル『ESPN』は「アーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルがパレスに0-3で敗れ、サポーターたちがSBのエクトル・ベジェリンに対して『ガナーズのユニホームを着るのに相応しくない』との声を上げてから、ほぼ5年が経ったが、今回の同じスコアでの敗北では、N・タバレスの混乱したプレーがフィーチャーされた」と綴った。

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 「アルテタ監督には、2つの選択肢がある。このパレス戦でN・タバレス交代後に左SBを務めたMFグラニト・ジャカをそのまま起用し続けること、そして冨安が復帰した後、彼の代役を務めていたセドリク・ソアレスを左に移すことだ」(『ESPN』より)

ふくらはぎ負傷による長い戦線離脱を経て、この試合での復帰が予想されていた冨安。アルテタ監督も「復帰に近いところにいる」と戦前には語っていたものの、またしてもそれは回避されることになったのは、重要な戦力ゆえに、指揮官も慎重な姿勢を崩さず、またセドリクの好調ぶりもこれを可能としていた。

しかし、左SBの緊急事態により、俄かに冨安の復帰時期が、チームの命運を左右する重要な要素のひとつと見られることに……。『90min』は「この“解決策”には長所も短所もあり、論争を巻き起こす可能性もある」と指摘しているが、果たして23歳の日本人選手が今後、どれほどの影響力をチームに対して及ぼすことになるのだろうか。

 また冨安に対しては、イタリアのインテルやユベントスが獲得に関心を向けているとの報道がなされており、その実現の条件のひとつとしてアーセナルがCL出場権を逃した場合ということが挙げられているが、今後のプレミアリーグでの動向によって、彼の去就も賑やかしくなる可能性があり、あらゆる意味で要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
 

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