冨安健洋は練習を欠席。プレミア最終節を前に“決着済み”と見る現地メディアがアーセナル「失敗」の原因を検証

冨安健洋は練習を欠席。プレミア最終節を前に“決着済み”と見る現地メディアがアーセナル「失敗」の原因を検証

リーグ最終節を前に練習を欠席しているという冨安。CL出場権を争うアーセナルの運命やいかに…。(C) Getty Images

プレミアリーグ第37節でニューカッスルに0-2の敗北を喫したアーセナルは、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権争いのライバルであるトッテナムに4位の座を奪われてしまった。

 最終節のカードは、アーセナルが16位エバートンとホームゲーム、対して勝点2上回るトッテナムはすでに降格が決まっている最下位ノリッジとのアウェーゲームということで、争いは決着したと見る向きが多い。ちなみに水曜日の練習で、アーセナルは冨安健洋、エミール・スミス・ロウ、ガブリエウ・マガリャンイス、ベン・ホワイトの主力4人が欠席していたという(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。
  サッカー専門メディア『Football365』は、37節で首位のマンチェスター・シティがウェストハムと引き分け、2位リバプールが勝点1差に再び肉迫したことを引き合いに出し、「リバプールの奇跡が、CL出場を狙うアーセナルに“愚かな警告”を無視できること示した」と報じ、最終節の逆転はあり得ると指摘したが、やはりこれは少数意見と言えよう。

『Sky Sports』は、「数字的にはまだ可能性はあるものの、月曜日の夜(ニューカッスル戦)に彼らが見せた反応が全てを物語っている」として、すでに「アーセナルのCLへの望みは消え去った」と見ており、早くも「ミケル・アルテタ監督のチームはどこで間違いを犯したか?」という検証まで行なっている。

「有望なシーズンが残念な終わり方を迎えた」理由のひとつとして、まず挙げられたのは、「経験とクオリティの欠如」。ニューカッスル戦ではグラニト・ジャカが「試合の準備ができていないのなら、年齢に関わらず家にいるべきだ。この試合が重要な試合であることは分かっていたはずだ。こんなパフォーマンスは許されない。これでは、CLやヨーロッパリーグを戦う資格はない」と自チームを批判したことは大きな物議を醸したが、同メディアは「概ね間違っていない」とスイス人MFに同意する。

 アーセナルは今季のプレミアリーグ20チームの中で最もチームの平均年齢が低く、若さゆえに勝利の後は自信をつけて連勝を重ねるが、逆に挫折から立ち直るのに時間がかかるという傾向を示した。開幕戦で連敗を喫し、ひとつの勝利を挟んで再び敗北。そこから冨安健洋らの加入で勢いに乗って10戦負けなしとなったが、12節でリバプールに敗れると、続く3試合で2敗、その後は5連勝→5戦勝ちなし→2連勝→負け→2連勝→3連敗→4連勝→2連敗と、連勝と連敗を交互に続けている。

 クオリティという点では、ニューカッスル戦での各選手のパフォーマンスの悪さを指摘し、また得点力の面でも、大事な後半戦に入った2月以降にトッテナムがハリー・ケインとソン・フンミンの2人で24ゴール(リーグ戦)を奪ったのに対し、アーセナルはブカヨ・サカの5得点に止まったことを例に挙げた。
【関連記事】冨安健洋、痛恨のハムストリング負傷で英紙「アーセナルは大打撃を受けた…」「CL出場権争いへ深刻な懸念材料だ」 続いての“間違い”は「1月のギャンブルが裏目に出た」こと。夏とは打って変わって投資を渋ったことで、当時は「大きな賭け」といわれていたが、これが報われることがなかった。ニューカッスル戦でトドメを刺されたブルーノ・ギマラエスは、今冬にアーセナルが獲得間近と報じられた選手である……。

 補強どころか、ピエール=エメリク・オーバメヤン、カラム・チェンバース、パブロ・マリ(レンタル)、エインズリー・メイトランド=ナイルズ(レンタル)を放出したが、この点も、ロドリゴ・ベンタンクールやデヤン・クルセフスキらを獲得するなど、積極的な補強を展開したトッテナムとの違いが指摘されている。
  そして、最後に挙げられたのは「怪我人の続出が招いた選手層の薄さ」。これは前の補強に関する判断ミスと繋がる問題だが、代えの利かない選手を怪我で欠いたことで、明らかに戦力ダウンを強いられたことだ。その最たる例は中盤のトーマス・パーテイで、彼の存在の有無で勝率が67%から45%まで変動することが示されている。他にも、ふくらはぎの負傷で長期欠場し、ニューカッスル戦ではハムストリングスを傷めた冨安、左SBのキーラン・ティアニーも、その穴を埋めるのは難しい選手として言及された。

 それでも、記事は元イングランド代表のFWアラン・スミスによる「過去2シーズンがリーグ8位に終わったことを考えれば、今季5位だったとしても、それは進歩だ。それが、彼らが望んだものではなかったとしても、EL出場は失敗ではない。一歩前進を遂げたことになる」「アーセナルの未来は明るい。若いチームであり、さらに良くなるだろう」とのポジティブな展望で締められている。

 なお、アーセナルは来季に向けてすでに動いているようであり、日刊紙『THE Sun』はウディネーゼ所属のアルゼンチン代表サイドプレーヤーで、右SBやWBを主戦場とするナウエル・モリーナの獲得を目指し、移籍金だけでなく、同チームにレンタル移籍しているマリを差し出す用意もあるという。

構成●THE DIGEST編集部

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