慰留の材料が揃った!? 鎌田大地、今夏のプレミア移籍が取り沙汰されるもEL制覇で一転フランクフルト残留の可能性も

慰留の材料が揃った!? 鎌田大地、今夏のプレミア移籍が取り沙汰されるもEL制覇で一転フランクフルト残留の可能性も

EL制覇に大きく貢献した鎌田。去就が気になるところだ。(C) Getty Images

フランクフルトは現地時間5月18日、ヨーロッパリーグ(EL)決勝でレンジャーズをPK戦の末に下し、UEFAカップ時代の1979-80シーズン以来となる欧州タイトルを手にした。
  ELとしては初めて、UEFAカップ時代を含めると1996-97シーズンのシャルケ以来7回目となるドイツ勢の勝利、それも全13試合無敗での見事な戴冠については、各国のメディアで様々な報じられ方がなされているが、面白いところでは、ルーマニアの総合メディア『FANATIK』などが、会場となったセビージャのエスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファンとPK戦&ユニホームカラーの関連性に言及している。

 同スタジアムで過去に行なわれた世界的かつ歴史的なビッグマッチである、1982年スペイン・ワールドカップ準決勝・西ドイツ(当時)対フランス、1985-86シーズンのチャンピオンズ・カップ(現リーグ)決勝ステアウア・ブカレスト対バルセロナは、前者がW杯史上初のPK戦で西ドイツがサドンデスの末に逆転勝利を飾り、後者は圧倒的不利といわれたルーマニアのステアウアが堅固な守りでバルサの攻撃を封じ、スコアレスで迎えたPK戦ではGKヘルムート・ドゥカダムが4人全員を止めるという神業を披露して番狂わせを演じた。

 そして、この対決はいずれも、白ユニホームと青ユニホームの対決で、どちらも前者が勝利を手にしたが、3回目の「白青対決」となった今回も、サードユニホームの白を身に纏ったフランクフルトが、キッカー5人全員の成功とGKケビン・トラップの好守(4人目のアーロン・ラムジーを足でストップ)により、青いレンジャーズを下して、「サンチェス・ピスファンのジンクス」を守った(あるいは守られた?)というわけである。

 こうして歴史の1ページに名を刻んだフランクフルトだが、今季のこのコンペティションではチーム最多の5ゴールを挙げるなど、タイトル獲得の功労者となった鎌田大地に対しても多くの注目が注がれており、決勝では複数の得点機を活かせなかったものの、敵陣での効果的なプレーで相手に脅威を与え続けたことで、総じて高い評価を得ることとなった。
【関連記事】「カマダを移籍リストに加えた」ミランが鎌田大地の獲得へ動くと専門メディアが報道! それは欧州のメディアだけでなく、同じアジアであるベトナムの総合メディア『oxii』も今回の日本人選手の偉業に注目。「日本のスターがELからスポットライトの中に足を踏み入れた」と題した記事で、「2017年にサガン鳥栖からわずか160万ユーロ(約2億円)でフランクフルトに加わるも、当時はまだこのチームでプレーするのに相応しくなかった彼は、2018年8月にベルギーのシント=トロイデンで1年後を過ごすと、驚くほど良い選手となってドイツに戻った」と、鎌田の成長ぶりに言及。次のような各方面からの賛辞も紹介している。
 「技術的なバックグラウンドがあり、効果的なスペースの活用の仕方を心得ている。対戦相手は、彼の動きを読むのは難しい」(元フランクフルト指揮官のニコ・コバチ)
「鎌田の創造性はフランクフルトの強み」(英国紙『The Guardian』)
「鎌田は重要な選手で、勝敗を分けることができる」(チームメイトのセバスティアン・ロデ)

 また、同メディアは、日本人FWの今後をこうも展望する。
「非常に高いパフォーマンスで、南野拓実、伊東純也、大迫勇也と並んで、年末のカタール・ワールドカップの日本代表に参加するだろう。これは、鎌田にとって夢のトーナメントである。またクラブレベルでは、トッテナムとリーズが、この欧州の舞台で素晴らしいパフォーマンスを見せた鎌田をターゲットにしている。市場価格は約2200万ユーロ(約29億円)と言われ、非常に手頃な金額であり、トッテナムと一緒に、チームは『2人目のソン・フンミン』を手にすることができる」

 南野の所属するリバプールもチャンピオンズ・リーグ決勝に進出したことで、「日本サッカー界には、ワールドサッカーの栄光の頂点に到達しようとしている選手が何人もいる」と称賛を込めた一文で、記事は締められている。

 ここで言及された去就に関する噂については、欧州の各メディアが報じたものであり、新たに名前が挙がったトッテナムに関しては、ドイツのスポーツ誌『sportbild』が「夏の移籍市場に向けて、鎌田を獲得候補のひとりとして関心を寄せている」とレポート。同メディアはまた、「セビージャも注目し、鎌田も移籍を検討している」と付け加えている。
 
  一方鎌田は2023年夏までの契約を結んでおり、クラブからは延長を打診されるも、これに応じていないことで、彼が今夏に移籍金を残してフランクフルトを去るという予想が多かったが、今回、ELを制したことでクラブは合計約3300万ユーロ(約43億円)の賞金を手にした他、来季に欧州スーパーカップ、チャンピオンズ・リーグに出場することが決まったことで、条件面でも、モチベーションを与えるという点でも、鎌田を慰留できる材料が揃ったと見るメディアも少なくない。

 ドイツのサッカー専門誌『Kicker』は「2023年で契約が切れるフィリップ・コスティッチ、エバン・エヌディカ、鎌田に契約延長を提示できる」と指摘し、ソン・フンミンと鎌田がチームメイトになるかもしれないと報じた韓国のサッカー専門メディア『InterFootball』は「鎌田は今夏の移籍より、契約を延長する可能性が高い。トッテナムが彼を迎え入れることは不可能であるようだ」と報じている。

構成●THE DIGEST編集部
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