「アルテタ体制の象徴」と目される冨安健洋。アーセナル専門サイトはリーグ開幕までの復帰に懐疑的な見方

「アルテタ体制の象徴」と目される冨安健洋。アーセナル専門サイトはリーグ開幕までの復帰に懐疑的な見方

アーセナルで2年目を迎える冨安。開幕スタメンを飾ることは厳しいようだ。(C) Getty Images

アーセナルは現地時間7月23日にチェルシー相手に4-0の大勝を飾り、今オフの親善試合はここまで5戦全勝を飾っている。

 昨季はあと一歩のところで叶わなかったチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権の獲得に向けて順調に調整を進めているように見える「ガナーズ」だが、その一方で昨季に加入し、すぐに不動の右SBとなった冨安健洋はここまで1試合も出場しておらず、そのことがチームにとっての小さくない不安材料となっている。

【動画】アーセナルがチェルシーとのプレシーズンマッチに快勝。ガブリエウ・ジェズスが華麗なループショットをゲット!「筋肉のちょっとした異常」でチェルシー戦を欠場した冨安の状態について、ミケル・アルテタ監督は同試合の後に「トミは幾つかのトレーニングセッションを始めようとしている。来週には再開できればと思う」と明かしたが、30日に行なわれる今オフ最後の親善試合となるセビージャ戦はもちろん、8月5日のプレミアリーグ開幕戦のクリスタル・パレス戦の出場の出場にも危ういと見る現地メディアもある。

 5月16日のプレミアリーグ第37節ニューカッスル戦でスタートから38分間プレーして負傷交代したのを最後に、クラブでも日本代表でも実戦から遠ざかっている冨安。アーセナルの専門サイト『DAILY CANNON』は、「新シーズンの開幕時に向けて、冨安が準備を終えられる可能性はほとんどない」と指摘している。

「昨季、アーセナル加入後のプレミアリーグ全35試合のうち、22試合の出場に止まった日本代表選手は、6月14日に行なわれた日本代表のチュニジア戦でベンチ入りを果たしたことにより、前向きな兆候を示したが、その1か月後にもまだ怪我を抱えており、最初から復帰が時期尚早だったと思われる」

 同メディアは、プレシーズンの残り時間が少なく、今夏の親善試合では複数の試合で右SBを務めたエクトル・ベジェリンがアーセナルを離れる可能性が高いため、開幕戦のパレス戦ではセドリク・ソアレス、もしくはCBのベン・ホワイトがコンバートされ、このポジションで起用される可能性が強いと綴った。
  冨安については、日刊紙『Daily Mirror』が、今夏にマンチェスター・シティから移籍してきたウクライナ代表のオレクサンドル・ジンチェンコとの共通点として、権限を強めたことで、より自身の構想に適した選手を補強することが可能になったアルテタ監督の体制における、象徴的な存在であることを挙げている。
 「アルテタ監督にとって、これまでで最もクレバーな補強だと多くの者がみなしているだろう」(同メディア)冨安については、そのプレーだけでなく、チームのニーズを何よりも優先するという態度が高く評価され、その無私無欲さを示す例として、加入時に彼が「監督からストライカーとしてプレーするように命じられれば、僕はそれに従います」と語ったことが紹介されている。

 ジンチェンコも同様の哲学を持ち、チーム中心の姿勢を貫いており、偶然にも「監督がGKを望むのであれば、そうする」とコメントとしたという。これまで、アーセナルには天才的なプレーを見せる一方で、利己的な姿勢でチームに不和をもたらした選手が多く所属していたものだが、彼らとは対照的な、献身的かつ利他的な2人が、アルテタ監督の手になるチームのカラーを示す存在となるということだ。

 このように、ますますアーセナルにとって重要な役割を担うことになりそうな冨安だが、その期待に応えるためにも、コンスタントにピッチに立ち、安定したプレーを続けることが求められる。昨季のような長期離脱を避けるためにも、焦りは禁物だが、一方で復帰時期が気になるところである。

構成●THE DIGEST編集部

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