W杯対戦国メディアが「日本を倒すのは簡単ではない」と警戒!エクアドル相手の苦戦には「岩にぶつかった」との表現も

W杯対戦国メディアが「日本を倒すのは簡単ではない」と警戒!エクアドル相手の苦戦には「岩にぶつかった」との表現も

エクアドエル戦で殊勲のPKストップを見せたGKシュミット。各国メディアも称賛する。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

9月27日、日本代表はエクアドル代表とドイツ・デュッセルドルフで国際親善試合を行ない、0-0で引き分けた。

 カタール・ワールドカップ最終メンバー発表前の最後の一戦、森保一監督は4日前のアメリカ代表(2-0の勝利)から先発メンバーを入れ替えて臨んだが、南米予選4位通過の難敵の好守備によってボールをまともに保持できず、逆に幾度もピンチを迎える。後半は上田綺世の起用が奏功し、またエクアドルに疲れが見え始めたこともあって、敵陣に迫ることができたが、堅守は破れず。逆に終盤にPKを与えてしまったが、GKシュミット・ダニエルの好守で得点を許さなかった。

【動画】GKシュミットが絶体絶命の場面でファインセーブ! 「米国戦での勝利に続き、日本はW杯のプレマッチを無敗で終えることとなった」と公式サイトで伝えたAFC(アジア・サッカー連盟)は、「シュミットがエクアドル戦で、引き分けという結果をもたらす」との見出しの通り、エネル・バレンシアのPKを止めた守護神を殊勲者と捉えている。

 エクアドルのグスタボ・アルファロ監督は、「両チームにとって良いリハーサルになった」と試合を終えて語り、米国のように日本との中盤の争いに負けることを避けるため、優位性を生み出すための起用を行なったことを告白。日本については、「チームとして非常にバランスが取れており、整然として、明確なアイデアを持っている」との印象を明かした(エクアドルの地元紙『EL COMERCIO』より)。

『EL COMERCIO』紙は、「前半の日本は、ペルビス・エストゥピニャンのミスによるストライカー古橋亨梧が不意打ちのシュートを放った場面しか、チャンスを創れず。後半は森保監督が状況を逆転させるためにチームに修正を加えたこと、エクアドルの守備の強度が低くなったことで、日本が素早いカウンターで奇襲を仕掛けられるようになった」と、試合を振り返っている。

 W杯本大会のグループリーグで対戦する国のメディアの反応を見ると、スペインのスポーツ紙『AS』は「日本は岩にぶつかった」と題した記事で、エクアドルの守備に苦しんだことを伝えた一方で、日本が怯むことなく、ボールを失ってもフィジカル面を活かしてこれに対応したこと、堅実なプレーで、戦術的にも柔軟性を示したことなどを評価した。

 また、PKストップを含む幾つもの好守で日本を敗戦から救ったシュミットについて、「試合のヒーローである守護神はW杯を前に、スペインに明確なメッセージを送った。日本を倒すのは簡単ではない、と」と綴り、グループリーグの最終戦で対戦する日本への警戒感を示した。
  一方、ドイツのサッカー専門誌『Kicker』は、堂安律、田中碧、伊藤洋輝といった自国リーグ(ブンデスリーガ)の選手が先発に名を連ねた日本が無得点に終わったことを報じたが、同時に5試合連続で無得点を維持していることにも注目している。

 また同メディアは、森保監督が選手の心身の疲弊に対応するため、2チーム分の戦力を維持し、選手を入れ替えて本大会の各試合に臨むと語ったことに反応し、「サムライブルーは、ハンジ・フリック(代表監督)のチームにとってタフで難しい相手となる可能性がある」と指摘し、この「特別な戦術」の熟成具合を確認するためにも、最後のテストの機会となる11月17日のUAE戦には大いに注目するようだ。
  最後にコスタリカの日刊紙『CR Hoy』は、「この一戦で最も印象的だったのは、バレンシアの82分のPKをGKシュミットが止めた場面だ」と報じ、「日本にもチャンスがあり、得点には至らなかったものの、そのスピードによって相手のゴールに再三迫った」と、攻撃面にも言及している。

 それ以外の国のメディアでは、毎回日本の試合を詳しく報じているブラジルの『globo』が「エクアドルが主導権を握り、日本の攻撃を無効にしたことで、チュニジア戦(0-3の敗戦)が再現される危険があったが、森保監督はその教訓を活かして多くの変更を施し、守備は全体的にうまく機能した」と評価。また、試合について「前半は生温いものだったが、後半は両チームが勝利を求めてより多くのリスクを冒し、双方にチャンスが訪れたことで、改善された」と振り返った。

 全選手の採点(10点満点)では、やはりシュミットが「7.5」で最高点。寸評では「序盤でミスがあったものの、PK阻止を含む2つの難しいセーブでカバー。W杯の最終メンバー入りが保証されただけでなく、正GKを誰にするかで森保監督を悩ますことになるパフォーマンスだった」と賛辞を贈っている。

構成●THE DIGEST編集部
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