久保建英に“アメとムチ”の現地評価。3度の逸機に「悪夢」「失墜」と酷評も、プレー全体には「感心」「愛すべき」と賛辞
2022年10月21日 12時07分THE DIGEST

古巣を相手に久保は3度の決定機を逃す。動き自体は良かっただけに、目に見える結果を残したい。(C) Getty Images
現地時間10月19日、ラ・リーガ第10節が行なわれ、レアル・ソシエダはマジョルカを1-0で下し、リーグ5連勝(公式戦8連勝)を飾って暫定で3位に浮上した。
【動画】久保建英も攻撃の起点として奮闘! ソシエダがマジョルカを下し3位浮上 直近の3戦で未勝利(1分け2敗)のマジョルカを本拠地レアレ・アレナに迎えたソシエダは、開始4分でCKをフリーのミケル・メリーノが頭で合わせて先制。その後も主導権を握って決定機を幾つも創出したが、いずれも決められず。逆に後半はアウェーチームの攻撃を許し、たびたび危ない場面を迎えるも、チーム全体でこれをしのいでリードを守り切った。
どのような状況でも勝ち切れるという現在のソシエダの状態の良さが改めて窺えたこの一戦、久保建英は定位置となった2トップの一角で今回もスタメン入りを果たし、2シーズンを過ごした古巣と対戦した。ダビド・シルバやアレクサンダー・セルロートらのラストパスを受けて迎えた幾つかの決定的場面では、相手GKプレドラグ・ライコビッチのセーブもあって得点にはできなかったが、攻守での積極的かつ堅実な姿勢は変わらず、効果的なプレーも多く披露してみせた。
そんな21歳のパフォーマンスについて、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」。ライブ実況では、彼の敵陣深くに迫るプレーを「グッドアクション」と称賛したが、やはりゴール前で決定機を逃した点をより強調し、「久保はライコビッチの身体にシュートをぶつけた」「久保のシュートをライコビッチがセーブ。ラ・レアルのアタッカーにとっては悪夢」といった記述が多く見られた。
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、個別評価の記事において、「十分なスピード、ハングリーさ、激しさによって、決定機創出における一筋の光となったが、3度の相手GKとの1対1ではチャンスを失うことに……これは多すぎる」と、寸評はやはり逸機に対する指摘が主となり、この日の久保を「失墜」と表現している。
対して、サッカー専門サイト『El Desmarque』は10点満点の採点で「8」を久保に与えている。これは、決勝点のメリーノ、彼のゴールをCKでアシストしたブライス・メンデスと並んでのチーム最高点であり、「ゴールは逃したものの、常に相手に脅威を与え続け、幾つもの方法で相手守備の攻略を試みた。良いパフォーマンスだった」と、全体のプレーに対してポジティブな評価を下した。逸機については、「日本人選手は、ゴール前では不運だった」と綴られた。
最後に、バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』も、チーム2番目タイとなる「7」の高採点で、寸評では「素晴らしいプレーだったが、成功とは言えないものだった。3つの決定機のうち、少なくともひとつは決めるべきだった」と、やはり逸機に対する指摘はあったものの、続けて「チームによる、そしてチームのためのあらゆるプレーは感心するものだった。愛すべき存在だ」と称賛している。
なおマジョルカのハビエル・アギーレ監督は、昨季途中に共闘した久保について、「自由と継続性が必要な選手であり、戦術的な仕事と守備の責任を免れた中で快適な状況にいる。彼は今、力を十分に発揮しており、とても気に入っている」と賛辞を贈り、『El Desmarque』は、元ボスが「あの無礼者は私のところに挨拶に来なかったから、私は怒っている」と“愛情を込めて”語ったと報じた。
構成●THE DIGEST編集部
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どのような状況でも勝ち切れるという現在のソシエダの状態の良さが改めて窺えたこの一戦、久保建英は定位置となった2トップの一角で今回もスタメン入りを果たし、2シーズンを過ごした古巣と対戦した。ダビド・シルバやアレクサンダー・セルロートらのラストパスを受けて迎えた幾つかの決定的場面では、相手GKプレドラグ・ライコビッチのセーブもあって得点にはできなかったが、攻守での積極的かつ堅実な姿勢は変わらず、効果的なプレーも多く披露してみせた。
そんな21歳のパフォーマンスについて、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」。ライブ実況では、彼の敵陣深くに迫るプレーを「グッドアクション」と称賛したが、やはりゴール前で決定機を逃した点をより強調し、「久保はライコビッチの身体にシュートをぶつけた」「久保のシュートをライコビッチがセーブ。ラ・レアルのアタッカーにとっては悪夢」といった記述が多く見られた。
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、個別評価の記事において、「十分なスピード、ハングリーさ、激しさによって、決定機創出における一筋の光となったが、3度の相手GKとの1対1ではチャンスを失うことに……これは多すぎる」と、寸評はやはり逸機に対する指摘が主となり、この日の久保を「失墜」と表現している。
対して、サッカー専門サイト『El Desmarque』は10点満点の採点で「8」を久保に与えている。これは、決勝点のメリーノ、彼のゴールをCKでアシストしたブライス・メンデスと並んでのチーム最高点であり、「ゴールは逃したものの、常に相手に脅威を与え続け、幾つもの方法で相手守備の攻略を試みた。良いパフォーマンスだった」と、全体のプレーに対してポジティブな評価を下した。逸機については、「日本人選手は、ゴール前では不運だった」と綴られた。
最後に、バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』も、チーム2番目タイとなる「7」の高採点で、寸評では「素晴らしいプレーだったが、成功とは言えないものだった。3つの決定機のうち、少なくともひとつは決めるべきだった」と、やはり逸機に対する指摘はあったものの、続けて「チームによる、そしてチームのためのあらゆるプレーは感心するものだった。愛すべき存在だ」と称賛している。
なおマジョルカのハビエル・アギーレ監督は、昨季途中に共闘した久保について、「自由と継続性が必要な選手であり、戦術的な仕事と守備の責任を免れた中で快適な状況にいる。彼は今、力を十分に発揮しており、とても気に入っている」と賛辞を贈り、『El Desmarque』は、元ボスが「あの無礼者は私のところに挨拶に来なかったから、私は怒っている」と“愛情を込めて”語ったと報じた。
構成●THE DIGEST編集部
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