「素晴らしいスペクタクルの夜」E組最終戦のスリリングな攻防に米記者熱狂!「劣等生のロマンを応援する者にはたまらない瞬間」【W杯】
2022年12月02日 14時06分THE DIGEST

スペイン戦で決勝アシストをマークした三笘。日本を決勝トーナメント進出に導いた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)
混戦のグループEにまたしても信じられない逆転劇が起こった。
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループE第3戦は現地時間12月1日、結果次第では全チームに決勝進出の可能性がある状況で行なわれた。米メディア『FOX Sports』のマーティン・ロジャース記者は、日本対スペイン、コスタリカ対ドイツの2試合の展開を詳報。最終的に1位通過となった日本の戦いぶりを「またしても信じられない番狂わせを演じた」と称賛している。
【画像】物議を醸した三笘薫のクロスシーン! 元イングランド代表DFがラインを割っていたと疑問を呈する場面の画像 勝点3の2位でスペイン戦を迎えた日本は負ければ敗退、引き分けた場合はドイツーコスタリカ戦の結果に委ねられる。しかも最後は裏カードが引き分けに終わるか、ドイツの1-0勝利でなければ、日本は敗退してしまうという非常に複雑な立ち位置でのスタートだった。
前半は圧倒的にスペインペース。11分にセサル・アスピリクエタのクロスをアルバロ・モラタにヘディングで押し込まれ、先制点を許した。その後もスペインにボールを支配され前半戦が終了。同時刻に始まったドイツーコスタリカ戦は10分にダビド・ラウムがクロスを送り、セルジュ・ニャブリがヘディングシュートを放ち、先制。前半を1-0のドイツのリードで折り返した。
前半終了時点では、当初誰もが予想した通り、スペインとドイツが決勝進出に近い位置におり、ロジャース記者も「この時点では、非常に予測可能な二重の結果が得られるケースだった」と振り返っている。
しかしながら、森保一監督が三笘薫と堂安律をハーフタイムに同時投入する積極的な交代で、後半一気に流れが変わる。48分に堂安が同点ゴールを決めと、その3分後にはロジャース記者いわく「ドイツで長く語られる論争の瞬間が訪れた」という田中碧のゴールがVAR判定の末に認められ、逆転に成功した。その後もサムライブルーは、スペインの反撃に耐え、逃げ切り、E組1位通過で決勝トーナメント進出を決めた。
一方1-0のドイツリードで始まったドイツーコスタリカの後半戦は、58分にイェルティン・テヘダのゴールで、コスタリカはドイツに追いつき、さらに70分にヨハン・ベネガスのゴールで逆転し、この時点でなんと日本とコスタリカの決勝進出の可能性が浮上してきたのである。
その後、ドイツは73分、85分にカイ・ヘベルツがシュートを決め逆転。89分にはニクラス・フュルクルクが得点し、4-2で勝利。しかしながら、日本がスペインに勝利したため、スペインとの得失点差でドイツは、決勝トーナメントに進むことができなかった。
米メディア『FOX Sports』のマーティン・ロジャース記者は、このグループEのスリリングな展開に熱狂。次のように娯楽性に溢れた2試合を総括している。
「一瞬、劣等生のロマンを応援する者にとってはたまらない瞬間で、かつての王者が2人とも敗退してしまうのではないかと思わせる、ありえないほど不可解な展開だった。2つのスタジアム、2つの試合、9つのゴール、そしてこのW杯の素晴らしいスペクタクルの夜、すべてが噛み合った」
グループEを首位で突破した日本代表は、12月5日にクロアチアと対戦する。日本は3度目のロマンを見せてくれるのか。彼らの戦いから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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カタール・ワールドカップ(W杯)のグループE第3戦は現地時間12月1日、結果次第では全チームに決勝進出の可能性がある状況で行なわれた。米メディア『FOX Sports』のマーティン・ロジャース記者は、日本対スペイン、コスタリカ対ドイツの2試合の展開を詳報。最終的に1位通過となった日本の戦いぶりを「またしても信じられない番狂わせを演じた」と称賛している。
【画像】物議を醸した三笘薫のクロスシーン! 元イングランド代表DFがラインを割っていたと疑問を呈する場面の画像 勝点3の2位でスペイン戦を迎えた日本は負ければ敗退、引き分けた場合はドイツーコスタリカ戦の結果に委ねられる。しかも最後は裏カードが引き分けに終わるか、ドイツの1-0勝利でなければ、日本は敗退してしまうという非常に複雑な立ち位置でのスタートだった。
前半は圧倒的にスペインペース。11分にセサル・アスピリクエタのクロスをアルバロ・モラタにヘディングで押し込まれ、先制点を許した。その後もスペインにボールを支配され前半戦が終了。同時刻に始まったドイツーコスタリカ戦は10分にダビド・ラウムがクロスを送り、セルジュ・ニャブリがヘディングシュートを放ち、先制。前半を1-0のドイツのリードで折り返した。
前半終了時点では、当初誰もが予想した通り、スペインとドイツが決勝進出に近い位置におり、ロジャース記者も「この時点では、非常に予測可能な二重の結果が得られるケースだった」と振り返っている。
しかしながら、森保一監督が三笘薫と堂安律をハーフタイムに同時投入する積極的な交代で、後半一気に流れが変わる。48分に堂安が同点ゴールを決めと、その3分後にはロジャース記者いわく「ドイツで長く語られる論争の瞬間が訪れた」という田中碧のゴールがVAR判定の末に認められ、逆転に成功した。その後もサムライブルーは、スペインの反撃に耐え、逃げ切り、E組1位通過で決勝トーナメント進出を決めた。
一方1-0のドイツリードで始まったドイツーコスタリカの後半戦は、58分にイェルティン・テヘダのゴールで、コスタリカはドイツに追いつき、さらに70分にヨハン・ベネガスのゴールで逆転し、この時点でなんと日本とコスタリカの決勝進出の可能性が浮上してきたのである。
その後、ドイツは73分、85分にカイ・ヘベルツがシュートを決め逆転。89分にはニクラス・フュルクルクが得点し、4-2で勝利。しかしながら、日本がスペインに勝利したため、スペインとの得失点差でドイツは、決勝トーナメントに進むことができなかった。
米メディア『FOX Sports』のマーティン・ロジャース記者は、このグループEのスリリングな展開に熱狂。次のように娯楽性に溢れた2試合を総括している。
「一瞬、劣等生のロマンを応援する者にとってはたまらない瞬間で、かつての王者が2人とも敗退してしまうのではないかと思わせる、ありえないほど不可解な展開だった。2つのスタジアム、2つの試合、9つのゴール、そしてこのW杯の素晴らしいスペクタクルの夜、すべてが噛み合った」
グループEを首位で突破した日本代表は、12月5日にクロアチアと対戦する。日本は3度目のロマンを見せてくれるのか。彼らの戦いから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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