「大会のサプライズマシン」再び大番狂わせの日本代表に各国から賛辞止まず! ブンデス公式は8強入りに太鼓判!【W杯】

「大会のサプライズマシン」再び大番狂わせの日本代表に各国から賛辞止まず! ブンデス公式は8強入りに太鼓判!【W杯】

ドイツ戦、スペイン戦で同点ゴールを挙げた堂安。日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

カタール・ワールドカップのグループリーグ最終節、日本代表はスペイン代表を2-1で下し、グループEの首位通過を決定。ドイツ代表撃破に続いての大物食いを達成し、今大会最大とも言っていい大番狂わせを演じてみせた。

【動画】諦めない心が実った衝撃の逆転弾!三笘薫&田中碧のホットラインをチェック 前半はスペインのパスワークの前に防戦一方となり、開始11分でアルバロ・モラタのヘッド弾で先制を許したが、後半開始とともに日本は躍動し、48分に交代出場の堂安律が強烈なミドルでGKウナイ・シモンの牙城を崩すと、さらにその3分後、同じくピッチに立ったばかりの三笘薫がゴール左側でライン上ぎりぎりのところで左足を伸ばして折り返すと、これをフリーの田中碧が詰めて逆転。以降は時折チャンスは創りながらも、大部分の時間を守りに費やしながら、リードを維持して2つ目の大金星を手にした。

 これには、世界中が驚きを隠さず、メディアは日本を称賛。英国の日刊紙『The Guardian』は、「日本はこの大会のサプライズマシンであり、ドイツを2大会連続での早期敗退に追い込んだ。日本は後半開始から快調さを示し、交代出場の堂安律は全てにおいて違いを生み出した。2点目に関するVARは論争を生み出したが、グループを制した日本は本当によくやった」と、賛辞をまじえて試合を報じている。

 フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「ラウンド・オブ16進出を果たした日本の功績」と題した記事において、「ドイツ戦に続き、日本もスペインを倒して、グループ首位でフィニッシュ。 圧倒されながらも、『サムライブルー』は堂安と田中を頼りに、数分で『ラ・ロハ』を驚かせてみせた」とレポート。一方、イタリアの日刊紙『Corriere della Sera』は、「青いサムライの夜。日本は偉業を成し遂げた」と称賛し、以下のように続けた。

「日本がW杯で優勝する可能性は低いが、彼らが負け方をまだ学んでいないことは確かだ。そのサッカーは、常に限界を超えている。日本はもはやW杯において新参者ではないが、このスペイン戦での112分間では(ひたすら守りに徹したという意味で)ルーキーのようであり、奇妙でもあったが、実際には、彼らはサッカーを上手にプレーすることを学んだ、並外れたアスリートだった」
  ジャイアントキリングの犠牲となったスペインの日刊紙『El Pais』は、世界中で人気の日本のサッカー漫画『キャプテン翼』を引き合いに出し、「日本はもはや、『オリベル・イ・ベンジ』(スペイン版のタイトル)だけではない。欧州でプレーする選手たちは、この空想の世界から脱却しようとしている」として、アジアの国が漫画の世界を超えて大きな前進を遂げたことを示した。
  対して、最終戦でコスタリカ相手に4-2で意地の勝利を飾るも、2大会連続グループリーグ敗退の屈辱を味わうこととなったドイツの日刊紙『Suddeutsche Zeitung』は、大部分の時間帯で守りの姿勢を貫いた日本に対してやや皮肉を込め、「森保監督は合気道の大ファンに違いない。彼が敷いたフォーメーションは守りの武道に対する純粋なオマージュであり、それは相手の攻撃を封じる者である一方で、自らは攻撃することは不可能というものだった」と指摘している。

 同メディアによれば、「それはスペインにとって、アドベントカレンダーのチョコレートのように甘いものだった」であり、実際に日本はビハインドを負うことになったが、「ハーフタイム、ロッカールームで日本人同士が話し合った後、試合は根本的に変わった。彼らが用意したプラリネ(欧州のチョコレート菓子)には、毒が満ちていた」。

 そして逆転に成功すると、「日本人は再び合気道に夢中になった」と綴った同メディアは、「ドイツはよりエキサイティングな試合を展開したが、その一方で日本とスペインは得失点差の争いになる可能性もあること知った上で7分間のアディショナルタイムに突入し、DFBのチームを犠牲にした」と、ライバル2か国が互いに無理をしなかったと見なしている。

 また、韓国のサッカー専門サイト『Inter Football』は、ドイツのハンジ・フリック監督はバイエルンで、スペインのルイス・エンリケ監督がバルセロナで、それぞれ国内リーグ&カップとチャンピオンズ・リーグの3冠、いわゆる「トレブル」を達成していることに注目し、「ともにクラブ指揮時には頂点に立った後、母国代表チームの指揮を執ってW杯に出場してきた2人に対し、森保監督がしっかり冷水をかけたわけだ」と、日本の指揮官の偉業を称えた。
  ところで、堂安(フライブルク)、田中(デュッセルドルフ)と、今回も勝利に直結する決定的な仕事を果たしたのは、いずれもクラブレベルではドイツでプレーする選手であり、『Suddeutsche Zeitung』紙は「堂安と田中――日本のブンデスリーガ所属選手がやった」、サッカー専門誌『Kicker』は「堂安と田中が日本をグループ制覇に導く」とこれに言及。スポーツ専門チャンネル『ESPN』のブラジル版は、「ドイツの敵は“国内”にいた」とも報じている。
 
 これも、ドイツにとっては皮肉な話ではあるが、ブンデスリーガの公式サイトはこれを好意的に捉えており、「初戦で堂安と浅野琢磨が“第2の母国”を驚かせた日本は、スペインに対しても同じトリックを繰り返し、ベスト16に進出した」と伝えた後、リーガの日本人選手が母国代表チームで活躍していることについて、以下のように綴った。

「多くの日本人選手がブンデスリーガでチームの様々なポジションにおいて、中心選手としてプレーしているという事実は、彼らが経験を積む上で大いに役立っているはずだ。吉田麻也、板倉滉、伊藤洋輝はDF、鎌田大地、遠藤航、田中はMF、堂安はウインガーで、浅野はFWだ。これが、7大会連続のW杯出場を果たしている日本に自信を与えた。サムライブルーはベスト16より先に進んだことがないが、すでに優勝経験国のドイツとスペインを倒しており、ブンデス勢の強固な基盤を考えれば、何でも可能である」

構成●THE DIGEST編集部
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