「日本は簡単な相手とは言えない」米データ社が算出した悲願の8強進出の確率は26%!? 敵将が警戒する日本の長所は――【W杯】
2022年12月05日 05時30分THE DIGEST

クロアチア指揮官が警戒した日本のネバーギブアップの姿勢。粘り強い戦いで、日本は悲願のベスト8進出を狙う。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表取材)
現地12月5日、森保一監督率いる日本代表は決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と相まみえる。負けたら終わりの一発勝負で、彼らは2018年W杯準優勝国を相手に悲願のベスト8進出を目指す。
決戦間近に迫った現地時間12月3日に米データサイト『Opta Analyst』のパトリック・リッジ記者はクロアチアを率いるズラトコ・ダリッチ監督が、日本を倒してW杯準々決勝に進出するためにはチームが規律を保つことが非常に重要になると強調していると紹介した。
ダリッチ監督は記者団に対して、「スペインはもっと楽になると思っていたかもしれないが、日本はドイツ戦でも見せたように決して諦めないチームだ」と称賛。そのうえで「コスタリカがドイツ戦でリードしていたとき、スペインはグループステージから脱落していた。負けるわけにはいかなかったが、日本は勝利に値した」と出色のパフォーマンスを褒めちぎった。
続けてダリッチ監督は、「グループステージの前に、次のラウンドで対戦相手を選べるとしたら、日本だと言う人もいたかもしれない。しかし、ドイツとスペインに勝ったのを見た後では、彼らは決して簡単な相手とは言えない」と日本を警戒する。
「ドイツやスペインと同じグループで首位に立つということは、それだけ日本はクオリティが高く、高いレベルでプレーしていることを示している。日本について私が言えることは、彼らは決して諦めないということだ。ドイツ戦もスペイン戦も試合の序盤に失点してしまったが、そこから反撃に出た」
さらに56歳の指揮官は「これは日本の大きな長所だ。我々も規律を守り、我慢することが重要だ。日本はミスを補うクオリティを持っている。我々はミスをするわけにはいかない。ボールを失ったら、うまく後ろに下がることも必要だ」とし、展開次第では守備を固める考えを示唆した。 ダリッチ監督のコメントを受けてリッジ記者は「Opta」によるデータを基にあらゆる角度から試合を分析。日本対クロアチア戦を予想した。
同記者は「ダリッチ率いるクロアチアはボール保持率を高めたいが、それは日本の手に渡る可能性がある。日本はグループステージ3試合で平均 32.3%のボールを保持した。スペイン戦とドイツ戦での2勝では、それぞれ17.7%と26.1%のポゼッション率で勝利したが、負けたコスタリカ戦は56.8%。より多くのボールを保持していた」と発表。日本が主導権を握る可能性もあると予測する。
そして注目の試合結果は、日本がベスト8に進出する確率26%。クロアチアが46.1%。引き分けで延長戦に突入する確率は27.9%と結論を出した。続けて、両チームの注目選手に堂安律、イバン・ペリシッチを挙げた。
そして堂安については、「日本が決めた4ゴールのうち、3ゴールは途中出場の選手が決めた。リツ・ドウアンが2ゴールだ」と交代出場で高い得点力を発揮した点を評価。加えてリッジ記者は、面白いデータを記載した。
「W杯同一大会で途中出場選手が3ゴール以上を決めたのは、1982年スペイン大会のハンガリー代表ラズロ・キス(3ゴール)、1990年イタリア大会のカメルーン代表ロジェ・ミラ(4ゴール)、2014年ブラジル大会のドイツ代表アンドレ・シュールレ(3ゴール)の3人だけだ」
一方ペリシッチには、「クロアチアの中盤はマテオ・コバチッチ、マルセロ・ブロゾビッチ、ルカ・モドリッチの3人が支えている。ペリシッチには、ゴールスコアラーとして十分な能力があり大いに活躍できる」と太鼓判を押す。
また、ペリシッチはクロアチア代表の主要なメジャー大会(W杯、ユーロ)で現在9得点を決めており、これは1998年フランス大会得点王に輝いた同国のダボル・シュケルと並んでいる。母国の偉大なストライカーと肩を並べた得点記録を今大会で更新できるのか。こちらも注目だ。
“新しい景色”ベスト8進出へ――。森保ジャパンの絶対に負けられない戦いが刻一刻と迫る。
構成●THE DIGEST編集部
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決戦間近に迫った現地時間12月3日に米データサイト『Opta Analyst』のパトリック・リッジ記者はクロアチアを率いるズラトコ・ダリッチ監督が、日本を倒してW杯準々決勝に進出するためにはチームが規律を保つことが非常に重要になると強調していると紹介した。
ダリッチ監督は記者団に対して、「スペインはもっと楽になると思っていたかもしれないが、日本はドイツ戦でも見せたように決して諦めないチームだ」と称賛。そのうえで「コスタリカがドイツ戦でリードしていたとき、スペインはグループステージから脱落していた。負けるわけにはいかなかったが、日本は勝利に値した」と出色のパフォーマンスを褒めちぎった。
続けてダリッチ監督は、「グループステージの前に、次のラウンドで対戦相手を選べるとしたら、日本だと言う人もいたかもしれない。しかし、ドイツとスペインに勝ったのを見た後では、彼らは決して簡単な相手とは言えない」と日本を警戒する。
「ドイツやスペインと同じグループで首位に立つということは、それだけ日本はクオリティが高く、高いレベルでプレーしていることを示している。日本について私が言えることは、彼らは決して諦めないということだ。ドイツ戦もスペイン戦も試合の序盤に失点してしまったが、そこから反撃に出た」
さらに56歳の指揮官は「これは日本の大きな長所だ。我々も規律を守り、我慢することが重要だ。日本はミスを補うクオリティを持っている。我々はミスをするわけにはいかない。ボールを失ったら、うまく後ろに下がることも必要だ」とし、展開次第では守備を固める考えを示唆した。 ダリッチ監督のコメントを受けてリッジ記者は「Opta」によるデータを基にあらゆる角度から試合を分析。日本対クロアチア戦を予想した。
同記者は「ダリッチ率いるクロアチアはボール保持率を高めたいが、それは日本の手に渡る可能性がある。日本はグループステージ3試合で平均 32.3%のボールを保持した。スペイン戦とドイツ戦での2勝では、それぞれ17.7%と26.1%のポゼッション率で勝利したが、負けたコスタリカ戦は56.8%。より多くのボールを保持していた」と発表。日本が主導権を握る可能性もあると予測する。
そして注目の試合結果は、日本がベスト8に進出する確率26%。クロアチアが46.1%。引き分けで延長戦に突入する確率は27.9%と結論を出した。続けて、両チームの注目選手に堂安律、イバン・ペリシッチを挙げた。
そして堂安については、「日本が決めた4ゴールのうち、3ゴールは途中出場の選手が決めた。リツ・ドウアンが2ゴールだ」と交代出場で高い得点力を発揮した点を評価。加えてリッジ記者は、面白いデータを記載した。
「W杯同一大会で途中出場選手が3ゴール以上を決めたのは、1982年スペイン大会のハンガリー代表ラズロ・キス(3ゴール)、1990年イタリア大会のカメルーン代表ロジェ・ミラ(4ゴール)、2014年ブラジル大会のドイツ代表アンドレ・シュールレ(3ゴール)の3人だけだ」
一方ペリシッチには、「クロアチアの中盤はマテオ・コバチッチ、マルセロ・ブロゾビッチ、ルカ・モドリッチの3人が支えている。ペリシッチには、ゴールスコアラーとして十分な能力があり大いに活躍できる」と太鼓判を押す。
また、ペリシッチはクロアチア代表の主要なメジャー大会(W杯、ユーロ)で現在9得点を決めており、これは1998年フランス大会得点王に輝いた同国のダボル・シュケルと並んでいる。母国の偉大なストライカーと肩を並べた得点記録を今大会で更新できるのか。こちらも注目だ。
“新しい景色”ベスト8進出へ――。森保ジャパンの絶対に負けられない戦いが刻一刻と迫る。
構成●THE DIGEST編集部
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