久保建英、“素晴らしい思い出を残す”古巣との対決に現地メディア注目! しかしプレーには「ほとんど思い出せない」と低評価…

久保建英、“素晴らしい思い出を残す”古巣との対決に現地メディア注目! しかしプレーには「ほとんど思い出せない」と低評価…

古巣との対戦に途中出場した久保だが、結果にはつながらず。(C) Getty Images

3月12日に行なわれたラ・リーガ第25節、レアル・ソシエダは1-1でマジョルカと引き分け、連続未勝利は4試合(公式戦では5試合)に伸びた。

【動画】久保建英が古巣マジョルカと対戦! ハイライトをチェック 前節で長く維持してきた3位の座をアトレティコ・マドリーに奪われたバスクのクラブは、開始3分でカルロス・フェルナンデスがゴール前で左に流れながら相手GKにとってブラインドとなる状態からシュートをゴール右隅に決めて先制。しかし、ボールポゼッションでは大きく上回りながらも加点はできず、逆に50分にはDFのミスからイ・ガンインの同点ゴールを許し、他にもホームチームに幾つかチャンスを創られ、何とか勝点1を手にすることができた。

 久保建英はこの古巣相手の一戦で、7試合ぶりにベンチスタートとなり、81分にダビド・シルバに代わってピッチに立ったが、わずかなプレー時間、さらに90分にはミケル・メリノがラフプレーで退場となったこともあり、ボールタッチ数8回、パス4本(成功3本)、キーパス1本、ドリブル1回、クリア1回、空中戦1回(負け)、シュートなしというスタッツ(『Whoscored.com』より)から見えるように、あまりプレーに絡むことはできなかった。

 マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で、他の大多数のチームメイト同様に「1」の評価。一方、『AS』紙は実況記事で「シルバに代わり、久保が多くの拍手喝采を受けながらピッチに入った」と、今なおこの日本人選手のマジョルカでの人気の高さを伝えるとともに、プレーについては「右サイドで相手を追い詰めることに失敗し、幾つかのセンターでのプレーではフィニッシュまで持ち込めなかった」とネガティブに振り返っている。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、まず「最後に久保が登場する際、彼を崇拝するマジョルカの観客たちからは拍手が贈られた」と報じた後、「彼の調子は良くなく、ファーサイドへの枠を外れる放物線のシュート(記録上はなし)を放った」と綴り、こちらもパフォーマンスについては厳しい内容となった。
 『SPORT』紙はプレーへの言及はなかったものの、「ラ・レアルのテクニカルな決定により、日本の久保は試合の終盤までベンチに残された」と報道。スポーツ専門サイト『VAVEL』のスペイン版も「昨季を過ごしたチームのホームスタジアムに、ソシエダの選手として戻って来て、ベンチスタートとなった」と、古巣との対戦であることを強調している。
  サッカー専門サイト『El Desmarque』も「タケは2019-20、2021-22シーズンを過ごした『ソン・モワ』に舞い戻った。日本人選手はマジョルカで、スペインでのプロとしての最初の経験を積み、素晴らしい思い出を残してきた」と紹介し、個別評価の記事では10点満点で「4」の低採点を与え、寸評も「ピッチ上で何をしたのかが、ほとんど思い出せない」という素っ気ないものだった。

 最後に、バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、イマノル・アルグアシル監督が「納得していないものの、ローテーションを採用した」ことで、「ミケル・オジャルサバルとフェルナンデス(の起用)は久保とアレクサンダー・セルロトを犠牲にした」と記述。そして、背番号14については「いつもとは違い、疲れているように見えた。右サイドからの仕掛けも成功しなかった」と、やはり短くてネガティブな寸評が綴られ、こちらは採点がついていない。

構成●THE DIGEST編集部
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