“ソシエダの生命保険”久保建英の新記録達成に現地メディアが期待! 今季リーガ通算5得点「日本人選手の新たな歴史に」
2023年03月24日 08時16分THE DIGEST

今季リーガ5得点を挙げている久保。日本人最多得点記録に王手をかけている。(C) Getty Images
久保建英にとっては、2019年夏に始まった欧州でのプロキャリアにおいて、今季は最も充実したものとなっていることだろう。
レアル・マドリーの所有選手として、消化不良のシーズンを重ねた時期を終え、昨夏にレアル・ソシエダに新天地を求めたアタッカーは、イマノル・アルグアシル監督の攻撃的なスタイルの中でその力を存分に発揮し、早々にチームの中心選手としての地位を確立している。
【動画】シルバの糸を引くようなスルーパスから久保建英が流し込み今季5点目 このところは、チームが深刻な得点力不足に陥る中で、久保も目に見える結果を残せず、ラ・リーガのマジョルカ戦とヨーロッパリーグのローマ戦ではベンチスタートで終盤の交代出場という憂き目に遭ったものの、スタメン復帰のリーガ26節エルチェ戦では今季5ゴール目に達し、2019-20シーズンを上回って最多得点記録を更新することに成功した。
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、今季大きな躍進を遂げた久保について、「ソシエダはタケとの契約により、黄金を見つけた」として称賛。「昨季以前の不規則性によって、加入当初はファンからも疑問視されていたが、久保は最も懐疑的だった人々の考えも変えさせた」と綴っている。
「全ては、優れたパフォーマンスと規則性に基づいている。すでに散々言われていることだが、改めて言わなければならない。この日本人選手はラ・レアルの基本的な部分を担っている。たとえ、ローマとの重要な一戦で“犠牲”になったとしても、だ。これ(スタメン落ち)について心が傷ついたことを明かした彼だが、エルチェ戦では素晴らしいプレーとゴールでもって、汚名をすすいでみせた」
このように賛辞を贈る同メディアはまた、「久保が『チュリウルディン』を率いる時、チームは気づく」との一文の後、「日本人選手がリーガでゴールを奪う時はいつも、ソシエダは勝点3を獲得している」と指摘。「ある試合では先制点、またある試合では決勝点だが、いずれの場合もラ・レアルは勝利してきた」として、彼が得点を記録したカディス戦(1-0)、ジローナ戦(5-3)、アスレティック・ビルバオ戦(3-1)、エスパニョール戦(3-2)、エルチェ戦(2-0)を振り返り、「明らかに“生命保険”だ」と表現した。
さらに、「勝率100%のゴールで違いを生み出しているだけでなく、今季通算5ゴールはすでに、(2017-18シーズンにエイバルで)乾貴士が記録した日本人選手としてのリーガにおけるシーズン最多得点に並んでおり、あと1ゴールでスペインにおける日本人選手の新たな歴史となる」と紹介し、久保がこれまでの日本人の中で、記録においても最高の選手となることを示唆している。
その久保は現在、ウルグアイ代表(3月24日)、コロンビア代表(28日)と親善試合を行なう日本代表に招集されたものの、コロナ検査で陰性の確認がとれないため、隔離状態となってチームに合流できておらず、ウルグアイ戦は欠場が濃厚とされている。
カタール・ワールドカップでは高熱で決勝トーナメント1回戦クロアチア戦の欠場を余儀なくされるなど、代表では不運が続いている感が否めないが、代表ウィークを終えた後のソシエダでは、ゴール数をどこまで伸ばせるか、日本人選手として新たな歴史を生み出せるか、クラブを2013-14シーズン以来のチャンピオンズ・リーグ(今季リーグ4位以内)に導けるか……楽しみは多々ある。
構成●THE DIGEST編集部
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レアル・マドリーの所有選手として、消化不良のシーズンを重ねた時期を終え、昨夏にレアル・ソシエダに新天地を求めたアタッカーは、イマノル・アルグアシル監督の攻撃的なスタイルの中でその力を存分に発揮し、早々にチームの中心選手としての地位を確立している。
【動画】シルバの糸を引くようなスルーパスから久保建英が流し込み今季5点目 このところは、チームが深刻な得点力不足に陥る中で、久保も目に見える結果を残せず、ラ・リーガのマジョルカ戦とヨーロッパリーグのローマ戦ではベンチスタートで終盤の交代出場という憂き目に遭ったものの、スタメン復帰のリーガ26節エルチェ戦では今季5ゴール目に達し、2019-20シーズンを上回って最多得点記録を更新することに成功した。
バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、今季大きな躍進を遂げた久保について、「ソシエダはタケとの契約により、黄金を見つけた」として称賛。「昨季以前の不規則性によって、加入当初はファンからも疑問視されていたが、久保は最も懐疑的だった人々の考えも変えさせた」と綴っている。
「全ては、優れたパフォーマンスと規則性に基づいている。すでに散々言われていることだが、改めて言わなければならない。この日本人選手はラ・レアルの基本的な部分を担っている。たとえ、ローマとの重要な一戦で“犠牲”になったとしても、だ。これ(スタメン落ち)について心が傷ついたことを明かした彼だが、エルチェ戦では素晴らしいプレーとゴールでもって、汚名をすすいでみせた」
このように賛辞を贈る同メディアはまた、「久保が『チュリウルディン』を率いる時、チームは気づく」との一文の後、「日本人選手がリーガでゴールを奪う時はいつも、ソシエダは勝点3を獲得している」と指摘。「ある試合では先制点、またある試合では決勝点だが、いずれの場合もラ・レアルは勝利してきた」として、彼が得点を記録したカディス戦(1-0)、ジローナ戦(5-3)、アスレティック・ビルバオ戦(3-1)、エスパニョール戦(3-2)、エルチェ戦(2-0)を振り返り、「明らかに“生命保険”だ」と表現した。
さらに、「勝率100%のゴールで違いを生み出しているだけでなく、今季通算5ゴールはすでに、(2017-18シーズンにエイバルで)乾貴士が記録した日本人選手としてのリーガにおけるシーズン最多得点に並んでおり、あと1ゴールでスペインにおける日本人選手の新たな歴史となる」と紹介し、久保がこれまでの日本人の中で、記録においても最高の選手となることを示唆している。
その久保は現在、ウルグアイ代表(3月24日)、コロンビア代表(28日)と親善試合を行なう日本代表に招集されたものの、コロナ検査で陰性の確認がとれないため、隔離状態となってチームに合流できておらず、ウルグアイ戦は欠場が濃厚とされている。
カタール・ワールドカップでは高熱で決勝トーナメント1回戦クロアチア戦の欠場を余儀なくされるなど、代表では不運が続いている感が否めないが、代表ウィークを終えた後のソシエダでは、ゴール数をどこまで伸ばせるか、日本人選手として新たな歴史を生み出せるか、クラブを2013-14シーズン以来のチャンピオンズ・リーグ(今季リーグ4位以内)に導けるか……楽しみは多々ある。
構成●THE DIGEST編集部
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