第2次森保ジャパンの初陣ウルグアイ戦を南米各国メディアはどう評価したのか?「同点弾は当然」も「必死ではなかった」と辛口評価も
2023年03月26日 11時08分THE DIGEST

ウルグアイ戦で同点ゴールを決めた西村。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)
3月24日に行なわれた国立競技場での国際親善試合ウルグアイ戦、3年後のワールドカップ(アメリカ、カナダ、メキシコ共催)に向けて第一歩を踏み出した日本代表は、先制されるも交代出場の西村拓真によるファーストタッチでのゴールで追いつき、1-1で引き分けた。
【動画】伊東純也が右サイドを切り裂きクロス! 走り込んだ西村拓真が同点弾 森保一監督が「追う展開でも集中を切らさず、バタバタせず、良いチャレンジをしてくれた。クオリティーは上げないといけない部分が多々あるが、スタートとしては良いチャレンジをしてくれたと思う」と振り返った一戦について、アジア・サッカー連盟(AFC)は公式サイトで、「日本が最初の45分を支配したが、先制点を挙げたのはレアル・マドリーのMFフェデリコ・バルベルデ」「75分、ついに日本は西村がサムライブルーでの4試合で3ゴール目を決め、チームに相応しい引き分けという結果をもたらした」と伝えている。
一方、先制点を奪い、当たりの強さとシンプルなパスワークでペースを握る時間が長かったウルグアイ。マルセロ・ブロリ暫定監督は、「(日本は)カタール・ワールドカップで見られた戦いぶりと同じだったので、我々は驚かなかった。SBが両サイドを占有し、ウィングが中央に入って中盤でボールを繋ぐプレーには危険があった」と、ホームチームへの印象を明かした。
同国の日刊紙『EL OBSERVADOR』は、「前半は日本が優勢な中でバルベルデのゴールで追いついたが、後半に日本がウルグアイ陣内へ攻め入った際に優れた素早いプレーで同点に追いついた。この時、ウルグアイの守備には穴が空いており、出場したばかりの西村はこれを利用した」と綴り、日本の攻撃については「ダイナミクスとポゼッションが高い」と評している。
一方、同日に韓国と2-2で引き分け、28日には日本と対戦することになるコロンビアの日刊紙『El Pais』は、「試合は、日本のアタッカーがスピードでウルグアイを押し込む形で始まり、ホームチームのプレーはより鋭敏に見えた。ウルグアイは個人の力が時折目立つだけだったが、その中でバルベルデによってゴールを奪うことに成功した。後半はウルグアイがライン間を狭めて攻撃的に臨んだが、日本はすぐに彼らの伝統的な武器であるスピードで対抗。“当然”の同点ゴールは、西村によってもたらされた」と報じた。
同じ南米のアルゼンチンのメディアでは、日刊紙『Ole』が「ルイス・スアレス、エディンソン・カバーニ、ディエゴ・ゴディンを欠いた『ラ・セレステ』は強い雨の中、バルベルデが先制ゴールを挙げたが、(昨年末に)素晴しいW杯を過ごした日本は優勢に試合を進め、後半に西村のゴールで追いついた」と、ホームチームをポジティブに評している。
そして、ブラジルの総合メディア『GLOBO』は、今回も詳しく日本代表の戦いを報じており、「試合自体は良くなかった。どちらのチームも、そこまで必死ではなかった」と辛口評価。その中で、「どちらかを勝者とするなら、より多く攻撃を見せてチャンスを作った日本だろうが、それでも勝利には十分ではなかった」とするも、「日本はより多くボールを持つも攻めきれず、唯一カウンターで危険を生み出すのみだった」と、やはり厳しかった。
バルベルデを試合の最優秀選手に選出した同メディアは(先制点については「少々運にも恵まれたが……」と付け加えている)、今回も全選手を10点満点の採点で評価し、菅原由勢、遠藤航、三笘薫、伊東純也、そして西村に最高点の「6.5」。なお、森保監督は「6」で、寸評では「ハーフタイムでは1点ビハインドを負うも、何の動きも見せなかった。チームはハンドブレーキを引いた状態でプレーするも、最初の交代で同点とするなど、上手くいった」と綴られている。
構成●THE DIGEST編集部
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一方、先制点を奪い、当たりの強さとシンプルなパスワークでペースを握る時間が長かったウルグアイ。マルセロ・ブロリ暫定監督は、「(日本は)カタール・ワールドカップで見られた戦いぶりと同じだったので、我々は驚かなかった。SBが両サイドを占有し、ウィングが中央に入って中盤でボールを繋ぐプレーには危険があった」と、ホームチームへの印象を明かした。
同国の日刊紙『EL OBSERVADOR』は、「前半は日本が優勢な中でバルベルデのゴールで追いついたが、後半に日本がウルグアイ陣内へ攻め入った際に優れた素早いプレーで同点に追いついた。この時、ウルグアイの守備には穴が空いており、出場したばかりの西村はこれを利用した」と綴り、日本の攻撃については「ダイナミクスとポゼッションが高い」と評している。
一方、同日に韓国と2-2で引き分け、28日には日本と対戦することになるコロンビアの日刊紙『El Pais』は、「試合は、日本のアタッカーがスピードでウルグアイを押し込む形で始まり、ホームチームのプレーはより鋭敏に見えた。ウルグアイは個人の力が時折目立つだけだったが、その中でバルベルデによってゴールを奪うことに成功した。後半はウルグアイがライン間を狭めて攻撃的に臨んだが、日本はすぐに彼らの伝統的な武器であるスピードで対抗。“当然”の同点ゴールは、西村によってもたらされた」と報じた。
同じ南米のアルゼンチンのメディアでは、日刊紙『Ole』が「ルイス・スアレス、エディンソン・カバーニ、ディエゴ・ゴディンを欠いた『ラ・セレステ』は強い雨の中、バルベルデが先制ゴールを挙げたが、(昨年末に)素晴しいW杯を過ごした日本は優勢に試合を進め、後半に西村のゴールで追いついた」と、ホームチームをポジティブに評している。
そして、ブラジルの総合メディア『GLOBO』は、今回も詳しく日本代表の戦いを報じており、「試合自体は良くなかった。どちらのチームも、そこまで必死ではなかった」と辛口評価。その中で、「どちらかを勝者とするなら、より多く攻撃を見せてチャンスを作った日本だろうが、それでも勝利には十分ではなかった」とするも、「日本はより多くボールを持つも攻めきれず、唯一カウンターで危険を生み出すのみだった」と、やはり厳しかった。
バルベルデを試合の最優秀選手に選出した同メディアは(先制点については「少々運にも恵まれたが……」と付け加えている)、今回も全選手を10点満点の採点で評価し、菅原由勢、遠藤航、三笘薫、伊東純也、そして西村に最高点の「6.5」。なお、森保監督は「6」で、寸評では「ハーフタイムでは1点ビハインドを負うも、何の動きも見せなかった。チームはハンドブレーキを引いた状態でプレーするも、最初の交代で同点とするなど、上手くいった」と綴られている。
構成●THE DIGEST編集部
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