「ずっとレギュラーだったかのよう」セルティックの中盤を操った初先発の岩田智輝に称賛!「最優秀選手」に選定する現地メディアも

「ずっとレギュラーだったかのよう」セルティックの中盤を操った初先発の岩田智輝に称賛!「最優秀選手」に選定する現地メディアも

初スタメンでファンの印象に残るプレーを見せた岩田。(C) Getty Images

現地時間4月2日に行なわれたスコットランド・プレミアシップ第30節で、セルティックは2-0でロス・カウンティを下し、10連勝(公式戦15連勝)を飾った。

【動画】岩田智輝も躍動したロスカウンティ戦!
 首位と11位という大きな力の差がある者同士の対決ということで、セルティックはアウェーマッチながら序盤から主導権を握り、前半終了間際には相手のハンドで得たPKをジョッタが決めて先制。その後もチャンスは創りながらこれを活かせずにいたが、後半アディショナルタイムの5分、アレクサンドロ・ベルナベイが鋭いミドルをゴール左隅上に突き刺した。
  この試合、前線ではCFに古橋亨梧、左ウイングに前田大然が並んだが、ともに積極的なプレーで幾度もチャンスメイクやフィニッシュに絡んだものの、決定機を活かせず、ともに75分でベンチに退いている。一方、今冬に横浜F・マリノスからレンタルで加入した岩田智輝が中盤で試合を作り、好パスを多く配球するなど、存在感を存分に発揮してフル出場を果たした。

 自身のSNSではチームの勝利を「+3(勝点3)」を綴って喜んだ背番号24について、アンジェ・ポステコグルー監督は「トモキはずば抜けて優れた存在だと思っていたし、実際に頼もしく、おそらくは抜きん出た選手のひとりだった。彼は技術面で本当に優れていた。そして、加入2か月目で初めて90分間プレーしたが、最後まで積極的だった。彼を起用したことを非常に喜んでいる。彼は我々が求める存在であり、今後、我々を大いに助けてくれるだろう」と称賛し、今後のさらなる活躍にも期待を寄せている。

 クラブの公式サイトは、「キョウゴのスピードと前線での動きは、常にロス・カウンティの守備陣に試練を与えた」と古橋のプレーを伝える中で、「岩田と巧みなコンビネーションを形成し、フープスで最初の先発出場を飾ったMFからのスルーパスでチャンスを迎えた」と、2022年のJリーグ最優秀選手についてもポジティブに言及した。

 現地メディアの報道を見ると、英国公共放送『BBC』は「負傷した旗手怜央に代わって起用された岩田がプレーをコントロールした」と報じ、「初のスタメン入りにもかかわらず、ずっとレギュラーだったかのように自信を持ってパスを配球し続けた」として、この試合の「最優秀選手」にも選定。視聴者による採点では、チーム5番目となる「6.55」が与えられている。

 また同メディアは、「岩田は今後より強い相手に直面するだろうが、セルティックのボスにとって、チームの中盤には他にも才能に溢れたクオリティーの高い選択肢があることを、このMFは示した」と、旗手らにプレミアリーグ移籍の可能性が報じられていることを意識し、岩田が次の主力選手としての力を有していることを強調した。
  日刊紙『THE SCOTSMAN』は、「岩田はセルティックでの初先発試合で、信頼を生み出し、重要な役割を担い、巧みにボールを再循環させた彼のパスは正確であり、また守備においてはフィジカル面でも相手に対抗してみせた。端的に言えば、彼はカラム・マクレガーのようだった」とポジティブに評している。
 『SCOTTISH DAILY EXPRESS』紙の10点満点の採点は、チーム2番目タイとなる及第点の「6」に止まったが、寸評は「ポゼッションは整然としており、スコティッシュ・プレミアシップでの最初の先発試合で場違いに見えることはほとんどなく、自信に満ちたパフォーマンスを見せた。ただ、もう少しリスクを冒すことはできたかもしれないが、最初のフル出場試合であり、そこまでできなかったことは理解できる」と終始好意的で、別の記事でも「岩田は最初の先発出場で、強い印象を見る者に与えた」と報じた。

 また、『Daily Mail』紙は「岩田はポステコグルー監督による、また別の素晴らしい補強と感じられる。相手のMF陣の存在を感じさせず、ジョッタにパスを集め、古橋のポジショニングも承知していた。野心的な最初の先発試合で、シュートはわずかにファーポストを越えていった」と綴っている。

 最後にグラスゴーの地元メディア『Glasgow Live』は、こちらも採点ではチーム2番目となる「6」とし、寸評では「セルティックのミッドフィールドの基盤として、序盤から余裕が感じられ、キョウゴ(古橋)にはゴールをお膳立てする素晴らしいパスを提供したが、荒々しさを増した後半はトーンダウンしていった」と、称賛だけでなく、ネガティブな面も挙げた。

構成●THE DIGEST編集部
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