「クボが最も輝けなかった試合」バスク・ダービーでの久保建英に地元メディアは辛辣評価。「利己的過ぎる」との指摘も
2023年04月17日 19時00分THE DIGEST

55分に決定機が到来した久保だが、相手GKによって弾かれた。(C)Getty Images
現地時間4月15日に行なわれたラ・リーガ第29節で、レアル・ソシエダはアスレティック・ビルバオに0-2で敗れた。
チャンピオンズ・リーグ出場権獲得のためには落としたくない、敵地での「バスク・ダービー」で、ソシエダは相手の厳しいプレッシングの前にペースを掴めず、33分に警戒していたイニャキ・ウィリアムスにゴール前でシュートのチャンスを与えてしまい、先制を許す。その後もペースを握られ、70分にはカウンターから再びI・ウィリアムスにニアから強烈なシュートでGKアレックス・レミロの頭上を撃ち抜かれてトドメを刺された。
前節ヘタフェ戦で今季リーガ6得点目を記録し、日本人の最多得点記録を更新した久保建英は、このダービーマッチの重要性を強調して必勝を誓っていたが、前回対戦(17節)で素晴らしいゴールやPK奪取と大活躍を見せたこともあってビルバオの彼への警戒心は強く、厳しいマークを受けてなかなか見せ場を作れず。
そんななかで55分にアンデル・バレネチェアのシュートをGKウナイ・シモンが防ぐと、フリーの久保の元にボールがこぼれて来るという決定機が到来したが、抑えた強いシュートはシモンの足に弾き返された。
【動画】同点弾のはずが…。決定機を逸した久保
61分でアレクサンダー・セルロトとの交代を命じられた背番号14のプレーについて、クラブは前述のチャンスの場面に言及し、SNSで「シモンが弾いたところでクボが(バレネチェアに続いて)ダブルのチャンス」「同点に非常に近づいた」とレポート。このプレーは、公式サイトでも「イマノル・アルグアシル監督の選手たちは後半に調子を上げ、より野心とリスクを持って相手ゴールに迫るなか、久保に同点のチャンスが訪れたが、右足のシュートは相手GKにセーブされた」と、唯一具体的に言及されている。
現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「ラ・レアルはビルバオと同程度にシュートを放ったが、ゴールを決められなかった」と決定力の差を指摘し、そのなかで「バレネチェアとクボには良いチャンスが訪れたが、GKシモンはどちらのシュートにもうまく反応した」と報道。またライブ実況の記事では、数人の選手にプレーを阻まれたことを伝えるなかで、「この日本人選手は利己的過ぎる」とネガティブに指摘している。
また同メディアの3点満点の採点では、大多数のチームメイト同様に「1」止まり。一方、『AS』紙の個別評価の記事では、「前回(17節)のダービーの時の彼ではなかった。非常に攻撃的であり、常に相手に対して仕掛けていたが、今回ばかりは(対峙した)ユーリ・ベルチチェが明らかに勝っていた」と、終始ネガティブな内容の寸評となった。
続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は個別評価において、久保を「スナック菓子」と表現し、「ベルチチェはそれを貪り食った」とマーカーが上回ったことを示唆。「クボはボールを求め、狙いを定め、仕掛けたが、今回は相手に対して上手くいかなかった。彼が最も輝けなかった試合だ。歓喜の瞬間となり得たペナルティーエリア内での至近距離からのシュートは、シモンの足に防がれた」とネガティブに評している。
バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は10点満点の採点で、ミケル・オジャルサバルと並んでチーム最低となる「2」をこの日本人アタッカーに与え、寸評も「何も起こせなかった。(対峙した)ユーリは非常に積極的で、時にはやりすぎというほどのプレーで、久保の存在を完全に打ち消した。久保は最後まで、このマーカーを置き去りにすることはできなかった」と、寸評も厳しいものとなった。
最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「日本人選手は好調ではなく、スピードと気迫が満ち溢れるなかでも、多くの時間帯で良いプレーを見せることはできなかった。しかし、多大な努力を払っており、非難すべきものは何もない」と、良い点と悪い点の両方を挙げ、採点はチーム2番目タイながらも及第点に満たない「5」と、こちらも厳しい評価が下されている。
構成●THE DIGEST編集部
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チャンピオンズ・リーグ出場権獲得のためには落としたくない、敵地での「バスク・ダービー」で、ソシエダは相手の厳しいプレッシングの前にペースを掴めず、33分に警戒していたイニャキ・ウィリアムスにゴール前でシュートのチャンスを与えてしまい、先制を許す。その後もペースを握られ、70分にはカウンターから再びI・ウィリアムスにニアから強烈なシュートでGKアレックス・レミロの頭上を撃ち抜かれてトドメを刺された。
前節ヘタフェ戦で今季リーガ6得点目を記録し、日本人の最多得点記録を更新した久保建英は、このダービーマッチの重要性を強調して必勝を誓っていたが、前回対戦(17節)で素晴らしいゴールやPK奪取と大活躍を見せたこともあってビルバオの彼への警戒心は強く、厳しいマークを受けてなかなか見せ場を作れず。
そんななかで55分にアンデル・バレネチェアのシュートをGKウナイ・シモンが防ぐと、フリーの久保の元にボールがこぼれて来るという決定機が到来したが、抑えた強いシュートはシモンの足に弾き返された。
【動画】同点弾のはずが…。決定機を逸した久保
61分でアレクサンダー・セルロトとの交代を命じられた背番号14のプレーについて、クラブは前述のチャンスの場面に言及し、SNSで「シモンが弾いたところでクボが(バレネチェアに続いて)ダブルのチャンス」「同点に非常に近づいた」とレポート。このプレーは、公式サイトでも「イマノル・アルグアシル監督の選手たちは後半に調子を上げ、より野心とリスクを持って相手ゴールに迫るなか、久保に同点のチャンスが訪れたが、右足のシュートは相手GKにセーブされた」と、唯一具体的に言及されている。
現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が「ラ・レアルはビルバオと同程度にシュートを放ったが、ゴールを決められなかった」と決定力の差を指摘し、そのなかで「バレネチェアとクボには良いチャンスが訪れたが、GKシモンはどちらのシュートにもうまく反応した」と報道。またライブ実況の記事では、数人の選手にプレーを阻まれたことを伝えるなかで、「この日本人選手は利己的過ぎる」とネガティブに指摘している。
また同メディアの3点満点の採点では、大多数のチームメイト同様に「1」止まり。一方、『AS』紙の個別評価の記事では、「前回(17節)のダービーの時の彼ではなかった。非常に攻撃的であり、常に相手に対して仕掛けていたが、今回ばかりは(対峙した)ユーリ・ベルチチェが明らかに勝っていた」と、終始ネガティブな内容の寸評となった。
続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は個別評価において、久保を「スナック菓子」と表現し、「ベルチチェはそれを貪り食った」とマーカーが上回ったことを示唆。「クボはボールを求め、狙いを定め、仕掛けたが、今回は相手に対して上手くいかなかった。彼が最も輝けなかった試合だ。歓喜の瞬間となり得たペナルティーエリア内での至近距離からのシュートは、シモンの足に防がれた」とネガティブに評している。
バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は10点満点の採点で、ミケル・オジャルサバルと並んでチーム最低となる「2」をこの日本人アタッカーに与え、寸評も「何も起こせなかった。(対峙した)ユーリは非常に積極的で、時にはやりすぎというほどのプレーで、久保の存在を完全に打ち消した。久保は最後まで、このマーカーを置き去りにすることはできなかった」と、寸評も厳しいものとなった。
最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、「日本人選手は好調ではなく、スピードと気迫が満ち溢れるなかでも、多くの時間帯で良いプレーを見せることはできなかった。しかし、多大な努力を払っており、非難すべきものは何もない」と、良い点と悪い点の両方を挙げ、採点はチーム2番目タイながらも及第点に満たない「5」と、こちらも厳しい評価が下されている。
構成●THE DIGEST編集部
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