バレージ、カンナバーロ、ファン・ダイク ―― 過去30年の「超ワールドクラス図鑑」〜センターバック編

バレージ、カンナバーロ、ファン・ダイク ―― 過去30年の「超ワールドクラス図鑑」〜センターバック編

90年代に活躍した、バレージ(右)とザマー(左)。写真:Getty Images

サッキ・ミランの象徴でもあったバレージをはじめ、守備者不利と言われるなかでバロンドールを受賞したザマーやカンナバーロなど、豪華な顔ぶれが並ぶCBのスーパースターを、年代別に紹介する。

■1990年代
◆フェルナンド・イエロ(元スペイン代表)
 全盛期を過ごしたマドリーでは3度のCL制覇と5度のラ・リーガ優勝に貢献。守備者らしからぬパスセンスと得点力も兼備し、98年にはUEFA主催のアワードで、初代最優秀DF賞に輝いている。

◆フランコ・バレージ(元イタリア代表)
 世界最高のリベロと称され、ミランとイタリア代表で一時代を築いた名手。大会序盤に負った怪我から奇跡の復活を果たし、天才ロマーリオを封殺した94年W杯決勝のパフォーマンスは感動的だった。
 ◆マティアス・ザマー(元ドイツ代表)
 積極的に前線へ顔を出すいわゆるフォアリベロの代表格。EURO96でドイツを優勝に導き、MVPを獲得。同年のバロンドールも受賞した。96−97シーズンにはドルトムントのCL初制覇の立役者に。

◆マルセル・デサイー(元フランス代表)
 98年W杯とEURO2000でフランスの連続優勝に大きく貢献し、世界的な名声を得る。カペッロ時代のミランでは、強靭なフィジカルと戦術理解力の高さを評価され、中盤の潰し屋?としてもプレー。

◆ロナルド・クーマン(元オランダ代表)
 名将クライフ率いるドリームチーム?の不動のリベロは、当代きってのプレースキッカーでもあった。91−92シーズンのCL決勝で、バルサに初のビッグイヤーをもたらした強烈なミドルは語り草だ。■2000年代
◆パオロ・マルディーニ( 元イタリア代表)
 30歳前後で本格転向したCBでも、SBと同じくトップレベルの輝き。あの怪物ロナウドが「最も手強かった」と振り返るほど隙がなかった。ミランに生涯を捧げ、セリエA647試合出場は歴代最多だ。

◆リオ・ファーディナンド (元イングランド代表)
 優れた統率力とカバーリング能力に秀でたイングランド史上最高のCBのひとりだ。02年、当時のDFの世界最高額でマンUへ移籍。対人プレーに優れたヴィディッチと、補完性抜群のコンビを築いた。

◆アレッサンドロ・ネスタ(元イタリア代表)
 ラツィオで頭角を現わし、02年に加入したミランでは1年目にCLと国内カップ戦の2冠に貢献。真のワールドクラスであることを証明した。激しくてクレバーな守備は、ときに「芸術的」と評された。
 ◆カルレス・プジョール(元スペイン代表)
 バルサとスペイン代表の最後尾を支えた、偉大なるファイター。上手さはないが、闘志むき出しのプレーで定位置を掴み取り、バルサでは08−09シーズンの3冠など、計24個のタイトル獲得に貢献した。

◆リリアン・テュラム(元フランス代表)
 運動量が豊富でスピードとパワーに優れ、さらに頭脳的な駆け引きも得意とするパーフェクトなDF。カンナバーロ&ブッフォンとともにパルマとユーベで鉄壁を築き、タイトル獲得の原動力となった。

◆ジョン・テリー(元イングランド代表)
 04−05シーズン、チェルシーの50年ぶりとなる国内リーグ優勝に守備の要として大きく貢献。選手協会が選ぶ年間最優秀選手に輝いた。当時築いたシーズン最少失点記録(15)はいまも破られていない。

◆ファビオ・カンナバーロ(元イタリア代表)
 1メートル76センチと小柄ながら、屈強な選手にも当たり負けしない体幹の強さと驚異の運動能力を持つ「カテナッチョ」の体現者。W杯を制した06年には、純粋なDFとしては史上初となるバロンドール受賞者に。■2010年代
◆セルヒオ・ラモス(スペイン代表)
 敵のFWに自由を与えないハードマークと、攻守両面におけるここ一番での勝負強さを武器に、マドリーとスペイン代表の最終ラインに君臨。FIFAの年間ベストイレブンには、8度選出されている。

◆チアゴ・シウバ(ブラジル代表)
 CBに必要とされる全能力を高いレベルで備え、ミランで名を揚げたサッカー史上でも屈指の守備者。パリSGで6度の国内リーグ制覇に、セレソンでは19年のコパ・アメリカ優勝にそれぞれ尽力した。

◆ジェラール・ピケ(元スペイン代表)
 10年W杯は2失点、EURO12は1失点と、優勝した2大会で鉄壁を誇ったスペイン代表の守備の要。バルサでも、プジョール退団後はDFリーダーを任され、正確なフィードでビルドアップの起点に。
 ◆ヴァンサン・コンパニ(ベルギー代表)
 特大のポテンシャルを開花させたのは、マンCが初めてCL出場権を獲得した10−11シーズン。以降は怪我に苦しみながらも、出場すれば格の違いを見せつけた。18年W杯ではベルギーの3位躍進に寄与。

◆フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)
 リバプールの14年ぶりとなる欧州制覇を主軸として支えた18−19シーズンは、UEFA最優秀選手賞をDFとして初受賞。強さ、高さ、速さ、上手さを高次元で備え、「史上最強CB」の呼び声も高い。

◆ジョルジョ・キエッリーニ(イタリア代表)
 1対1の守備に絶対的な強さを誇るイタリア屈指のCB。荒っぽいイメージもあるが、鋭い読みを利したパスカットは一級品だ。在籍15年目のユーベでは、11−12シーズンからのセリエA8連覇に貢献。

構成・文●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年5月21日号より転載

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