中島翔哉、先発出場でポルトの勝ち抜けに貢献!「平穏」を取り戻し、次なる目標は?

中島翔哉、先発出場でポルトの勝ち抜けに貢献!「平穏」を取り戻し、次なる目標は?

先発出場した中島は、4-4-2の2列目左サイドでプレーした。(C)Getty Images

11月21日(現地時間)、タッサ・デ・ポルトガル(国内カップ)の3回戦が行なわれ、昨季王者のポルトは3部リーグのファブリウ・バレイロを2-0で下し、次ラウンド進出を果たした。

 同コンペティションでは過去、ベンフィカに次いで2位となる17回の優勝を飾っている名門チームは、アウェーゲームながらも格下相手に序盤から攻勢に立ち、多くのチャンスを作って迎えた前半アディショナルタイム、スペイン人FWのトニ・マルティネスが見事なオーバーヘッドで先制ゴールを奪う。

 さらに51分には、イラン代表FWのメフディ・タレミが、後方からの縦パスをダイレクトで叩き込んで追加点。以降、ゴールは挙げられなかったものの、危なげなく残り時間を過ごして試合終了を迎えた。
  この試合、中島翔哉は10月24日のリーガNOS第5節ジウ・ビセンテ以来となる公式戦での先発出場を果たし、4-4-2の2列目左サイドでプレー。積極的な姿勢で多くの攻撃に絡み、幾つかの効果的なパスを出した他、52分にはペナルティーエリア左で相手をかわして強烈なシュートを放ったが、相手GKの好守に阻まれる場面もあった。

 61分にベンチに退いた中島について、セルジオ・コンセイソン監督から直接の言及はなかったものの、「普段あまり起用されない選手の試合における反応に、とても満足している。普段から練習で真剣に取り組んでいることが、この試合で見られた」という指揮官のコメントの対象には、日本人アタッカーも含まれていたことだろう。

 現地メディアでは、ポルトのスポーツ紙『O JOGO』で前述の惜しいシュートの場面が動画で公開された他、同国のサッカー専門サイト『BOLA NA REDE』の採点では、チームでは2番目に高い10点満点中の「7」と評価されている。

 前述のジウ・ビセンテ戦以降は、リーガ、チャンピオンズ・リーグ(CL)の計4試合で後半途中からの出場に甘んじており、まだS・コンセイソン監督の信頼を完全に勝ち得たとは言えないが、昨季の加入以降の、守備面をめぐる指揮官からの叱責や出場機会の減少、そしてコロナウイルス禍によるチーム離脱など、様々な出来事を考えれば、ようやく中島は「平穏」を取り戻したと言えるかもしれない。
  リスボンのスポーツ紙『A BOLA』も今月15日付の記事で、中島の加入以降の苦難を振り返り、リーガ第4節のスポルティング戦(初ベンチ入り)から状況が良化したと綴り、「今季ここまでの10試合(リーガ第7節ポルティモネンセ戦まで)で出場したのは6試合。これは、昨季の4試合を超えている」と報じた。
  しかし、同時に「チームのメインの補強として、アル・ドゥハイル(カタール)に1200万ユーロ(約14億8000万円)も払った選手としては、驚きの記録である」と、ここまでは完全に期待外れであることも指摘している。

 多くのコンペティションを残しているクラブだけに、中島には今後も少なくない出場機会が訪れるはずだが、ここで持ち前の鋭い突破とシュート、そしてチームプレーヤーとしての成長した姿を見せ、加入時の期待を取り戻すことができるか。その歩みを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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