「ジョークの集団」 凡ミスで4敗目のバルサに現地メディアも呆れ気味…メッシは奮闘も大記録には到達できず

「ジョークの集団」 凡ミスで4敗目のバルサに現地メディアも呆れ気味…メッシは奮闘も大記録には到達できず

敗戦のなかでも奮闘したメッシは「運が悪かった」と評された。(C)Getty Images

12月5日(現地時間)、ラ・リーガ第12節が行なわれ、バルセロナはカディスに1-2で敗れ、リーガでは早くも今季4敗目を喫した。

 ロナルド・クーマン監督の下、不安定飛行が続いていたバルサだが、11月24日のチャンピオンズ・リーグ(CL)ディナモ・キエフ戦を4-0で制して以降はリーガ第11節のオサスナ戦(4-0)、CLフェネルバフチェ戦(3-0)と大差での3連勝を飾るなど、復調の兆しが見えた中で迎えたアウェーマッチだった。

 ところが開始8分、相手のCKでCBオスカル・ミンゲサが自ゴールにダイビングヘッド、これはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが辛うじて弾き出すも、ラファエル・ヒメネスに詰められて早くも1点を失う。

 57分にジョルディ・アルバのキックが相手DFに当たって軌道が変わり、GKとポストの間をボールがすり抜ける幸運なゴールで追いついたが、63分、味方からのスローインの処理をCBクレマン・ラングレが誤ってアルバロ・ネグレドにボールを奪われ、テア・シュテーゲンもかわされて、決勝点を献上してしまった。
  カディスといえば、高い守備力を誇り、今季はレアル・マドリーからも勝利を奪っている強敵だが、8割を超えるボールポゼッション、ミスでの失点とあっては、バルサには何ら言い訳は許されない。クーマン監督は「信じられない。想定外のミスで負けてしまった。集中力が欠如していた。DFだけの責任ではない」(マドリードの日刊紙『El Pais』より)とチームへの怒りと不満をぶちまけた。

 現地メディアもこの敗戦には呆れ気味で、バルセロナのスポーツ紙『SPORT』は、カディスが春のカーニバルで有名な街であることから「バルサはラ・リーガを捨て、カーニバルを楽しみに待つ」と題して、チームを「グロテスクな守備陣のエラー、アイデアの欠片もない」と酷評、マドリードの日刊紙『AS』は「バルサ、カディスで自殺」と報じた。

『El Pais』は「ジョークに満ちたバルサがラ・リーガから遠ざかる」と題した記事の中で、「カディスで『ジョークの集団』と化したバルサは、自分たちがどこにいるのかが分からず、ゴール前で混乱し、順位表の中でも“迷子”となってしまった」と綴っている。
  悲惨な結末を迎えたチームの中で、エースのリオネル・メッシはまずまずのプレーを披露。57分の同点劇も、ジョルディにパスを通したのはこの背番号10だった。『ESPN』は採点で及第点の「6」を与え、「CLでの休息で再び活気づき、順調なスタートを切ったが、試合が進むにつれて苛立ちが募った。相手GKを数度にわたって脅かすも、運が悪かった」と評した。

 今オフの退団騒動以降、パフォーマンスの低下やゴール数の減少など、ネガティブな話題ばかりに彩られていたメッシだが、前節・オサスナ戦で、急逝した母国の英雄ディエゴ・マラドーナに捧げる見事なゴールを挙げ、チームも大勝したことで、久々に表情に明るさが戻った。
  チームとともに復活の兆しを見せた彼は、ここまでバルサで641ゴールを挙げており、このカディス戦、“神様”ペレが持つ「同一クラブでの最多得点記録」(643点)に並ぶ、もしくは更新の期待もかかっていた。過去の対戦でいまだゴールを挙げたことがない相手にネットを揺らしての偉業はならず、新たなる悪夢がメッシを襲うこととなった……。

 CLでは5戦全勝(失点わずか2)で早々に決勝トーナメント進出を決めているのに、リーガでは首位アトレティコ・マドリーから勝点12も離されての7位と、早くもリーグ制覇は絶望的と見る者は少なくない。不可解なほどのアンバランス飛行を続けるバルサ、その苦悩はまだ終わりそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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