柴崎岳はチームの主力、岡崎慎司は早くもチームにフィット。スペイン2部で突出する力を見せている

「2部リーグ」の聞こえは悪い。1部リーグがあるなかでの2部。格落ち、マイナー感が漂う。しかし、スペイン2部リーグは実力者たちの舞台である。ヨーロッパの中堅1部リーグに比肩する。オランダ、ベルギー、トルコの1部リーグと比べても遜色はないだろう。

 スペイン2部では、コートジボワール、ベネズエラ、ウルグアイ、ウクライナ、セルビア、イスラエル......各国代表選手がしのぎを削る。たとえばアルメリアのベルギー人アタッカー、ラージー・ラマザニはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ち、20歳で飛躍の機会を窺う。また、バルセロナとスペイン代表の中心的存在になりつつあるペドリ(18歳)は一昨シーズン、2部ラス・パルマスでプレーしていた。

 スペイン2部は若手の登竜門と言えるが、一方で老練な選手が再起を期す戦場でもある。

 昨季まで乾貴士がいたエイバルで得点を量産したボルハ・バストン(29歳)は、プレミアリーグのアストンビラに移籍するもうまくいかず、2部オビエドで復活を目指す。バルサでトップデビューし、時の人だったホセ・アルナイス(26歳)はケガに苦しんだ後、2部レガネスで格闘中。へセ・ロドリゲス(28歳)はレアル・マドリードの下部組織で得点記録を塗り替えた天才で、パリ・サンジェルマンへの移籍で脚光を浴びたが、素行の問題で道を失い、故郷ラス・パルマスで再出発をきった。

 手練(てだ)れたちとの生き残りをかけた戦いは難儀だ。

 日本人でいえば、Jリーグ史上のベストプレーヤーのひとりである家長昭博が、2部時代のマジョルカで定位置をつかめなかった。日本代表で注目を浴びていた井手口陽介も2部クルトゥラル・レオネサで、戦力として扱われなかった。日本をけん引してきた香川真司は、2部サラゴサで奮闘虚しく昇格に失敗し、契約解除となった。


ルーゴ戦で今季初ゴールを決めた柴崎岳(レガネス)

 実はスペイン2部で「シーズンを通して活躍した」と言える日本人選手は、ひと握りだ。今シーズン、2部でプレーする2人の日本人選手、岡崎慎司(35歳、カルタヘナ)と柴崎岳(29歳、レガネス)の現在地とは?

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