上田綺世がベルギーで飛躍するために必要なこと。分岐点となる「シーズン二桁得点」の壁

 鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世が、ベルギー1部のセルクル・ブルージュへ完全移籍した。移籍金は100万ユーロ(約1億4000万円)と言われ、ストライカーとしての能力が高く評価されての渡欧だ。

 カタールW杯での活躍も期待される上田の価値はどこまで高まるのか?


鹿島アンドラーズからセルクル・ブルージュへ移籍した上田綺世

 ベルギーリーグは西ヨーロッパのサッカーマーケットの入り口である。とりわけストライカーにとっては、その傾向が顕著だ。

 たとえば、コロンビア代表のカルロス・バッカは、2011−12シーズン途中、欧州初挑戦でベルギーのクラブ・ブルージュを選んでいる。1年目は半年で3得点だったが、2年目は25得点で得点王に輝いた。これで堂々、スペインの強豪、セビージャへの移籍の道をつかんでいる。

 他にも野心的ストライカーたちがしのぎを削り、道を切り拓いている。

 セルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチは2013−14シーズン、母国のクラブからベルギーのアンデルレヒトに移籍し、2シーズンでそれぞれ16得点、20得点を記録し、イングランドのニューカッスル・ユナイテッドへ移籍。ポーランド代表FWウカシュ・テオドルチュクも2016−17シーズン、西欧への玄関口として同じくアンデルレヒトに移籍し、22得点、15得点と大暴れ、イタリアのウディネーゼへ移籍した。

 2シーズン連続で15得点以上を挙げると、確実に有力クラブへの移籍の流れが作られる。ケースによっては1シーズンでも、得点王に近い成績を残せば、ビッグクラブへの移籍の可能性が広がる。

 上田は、それだけの得点を獲れるだけの実力を持つ。得点パターンが多く、クロスやラストパスを呼び込むだけではなく、自ら相手をかわしてミドルレンジから豪快なひと振りでゴールを決められる。

 ベルギーリーグのレベルは、そこまで高くはない。単純には比べられないが、Jリーグとほぼ同等だろう。もちろん、外国人として戦う重圧はあるし、さまざまな人種や文化がぶつかり合う環境のなかでの勝負になるので、その点の難しさはあるか。

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