カタールW杯を前にじつは絶好調のネイマール。風間八宏の注目は「ボールと体を一緒に動かせる身体能力」

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第15回:ネイマール(パリ・サンジェルマン/ブラジル)

独自の技術論で、サッカー界に大きな影響を与えている風間八宏氏が、国内外のトップクラスの選手のテクニック、戦術を深く解説。今回は、現在パリ・サンジェルマンで絶好調。カタールW杯での活躍が期待されるネイマールを取り上げる。そのすごさを確認するうえで風間氏が注目したのはどこか?

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ボールを持っていない時も危険な選手に

 日本でもすっかりお馴染みとなったパリ・サンジェルマンの三枚看板、リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペの "MNMトリオ"。

 8試合を消化した今シーズンのリーグ・アンにおいて、早くも3人で計19ゴールを量産するなど圧倒的な破壊力を見せているが、そのなかでもとくに際立っているのが、ブラジル代表FWネイマールの活躍ぶりだ。


ネイマールはリーグ・アンで開幕から絶好調だ

 ここまでリーグトップの8ゴールを奪ったのに加え、メッシとともにリーグ最多の7アシストをマーク。加入6年目を迎えた現在のネイマールは、自身のキャリアでも過去最高の状態にあると言って間違いないだろう。

 17歳でサントス(ブラジル)とプロ契約をかわす以前から注目を浴びていたネイマールも、現在は30歳。選手として、まさに脂が乗った時期を迎えたわけだが、風間八宏氏は現在のネイマールをどのように見ているのだろうか。

「以前はボールを持った状態で別格のプレーを見せていましたが、最近はボールがないところの動きの質も別次元になってきた印象です。動きだけでフリーの状態を作れるので、相手にとっては、ボールを持っている時だけでなく、持っていない時も常に危険にさらされてしまいます。しかも今シーズンはコンディションも抜群にいいので、本当に手がつけられない選手だと思います。

 とくにパリ・サンジェルマンではメッシとエムバペという規格外の3人が一緒にプレーしているので、相手は止めようがない。たとえミスのない守備をしているつもりでも、3人のコンビネーションによって一瞬でゴールを決められてしまいます。

 そもそもこの3人は、相手にマークされていても?フリーの状態"としてプレーできてしまう。守田(英正)を紹介した時にも説明しましたが、彼らは(味方に)ボールを当てて受け直すのが前提になっていて、しかもすべてのプレーが正確で速い。どんなに狭いところでも、どんなに速い時間のなかでも、足首だけで速くて正確なパスを連続させられる。何より、3人ともボールを失わないことを当たり前としてプレーしていますから。

 ネイマールを止めるだけでも難しいのに、別次元の選手が一緒にもう2人プレーしているわけですから、相手はどうしようもないですよ(笑)」

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