白鵬と世代交代なるか モンゴル出身「第3世代」照ノ富士、横綱昇進

白鵬と世代交代なるか モンゴル出身「第3世代」照ノ富士、横綱昇進

横綱昇進伝達式後、会見に臨む新横綱・照ノ富士(左)と伊勢ケ浜親方=東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で2021年7月21日(代表撮影)

 照ノ富士の横綱昇進で、白鵬とともに来場所から世代の異なるモンゴル出身の横綱が東西に並び立つことになった。

 鳥取城北高へ留学後に角界入りした照ノ富士は、伝達式後の記者会見で鳥取への思いを聞かれ、「相撲がわからないまま(日本に)来て、四股の踏み方から教えていただいた」と語った。相撲のほか、日本語や生活習慣なども学んだことで入門後も順応した。

 かつてモンゴル出身者は角界での活躍を目指し、相撲未経験でも多くが来日した。1992年春場所で初土俵を踏み、先駆けとなった6人からは旭鷲山や旭天鵬が活躍。そんな「第1世代」を追って、99年初場所で初土俵の朝青龍や、白鵬、日馬富士、鶴竜ら「第2世代」が続いた。

 ただ、最近では国の経済発展とともにモンゴル出身者の意識が変化しているという。角界入りの経緯にも変化が見られ、「第3世代」ともいえる照ノ富士や逸ノ城らのように、日本の高校や大学を経て入門するケースが増えた。

 名古屋場所では新世代のモンゴル勢の台頭が目立った。朝青龍のおいで、レスリングで留学した千葉・日体大柏高で相撲に転向した豊昇龍が技能賞を獲得。照ノ富士や逸ノ城と同じ飛行機で来日した水戸龍も十両優勝。北海道育ちの北青鵬は幕下優勝し、来場所での新十両を決めた。

 全勝対決となった名古屋場所千秋楽結びの一番では、白鵬がなりふり構わぬ取り口で照ノ富士を退け、先輩横綱として実力差を誇示。照ノ富士について「横綱でもやってくれると思う」と話した。

 来場所からは同じ横綱として競い合う2人。両横綱の対決は、今後の世代交代を映し出すはずだ。【村社拓信】

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