翔猿、「どんどん前に出る相撲」で3敗守る 大相撲秋場所

翔猿、「どんどん前に出る相撲」で3敗守る 大相撲秋場所

翔猿(左)が押し出しで錦富士を降す=東京・両国国技館で2022年9月22日、丸山博撮影

 大相撲秋場所12日目は22日、東京・両国国技館であり、平幕の翔猿が錦富士を降し、3敗を守った。

 翔猿には思い描く相撲がある。それは「どんどん前に出る」ことだ。身長174センチ、体重133キロの小兵だが、目指すのは真っ向勝負の相撲。好調の錦富士との一番は、理想に近づく相撲だった。

 立ち合いで低く当たって前に出る。下から鋭い突き押しを繰り出し、錦富士得意の四つ相撲に持ち込ませない。引いて逃れようとする相手を素早い足運びで落ち着いて押し出し、「我慢しきれなかった」と嘆かせた。

 2020年秋場所は新入幕で優勝争いに加わり、11勝で敢闘賞を受賞した。当時は、しこ名を思わせる「速くてトリッキーな相撲」を旨としていたが、その後は2桁勝利が1度だけと壁に当たった。意識してぶつかり稽古(げいこ)を増やして地道に押しを磨き、「力がついてきた」と自信を深めてきた。肩周りの筋肉は盛り上がり、下半身の安定感も際立つ。

 自己最高位の東前頭筆頭で挑む今場所は、12日目を終えて9勝3敗。攻めの姿勢を貫くのは「もちろん三役を狙っているから」。機敏さだけでなく、力強さも身にまとった30歳。切れのある相撲で、初の賜杯も狙う。【石川裕士】

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