炎鵬、念願の勝ち越し

炎鵬、念願の勝ち越し

【大相撲七月場所】十四日目、白星を挙げた炎鵬=ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)(撮影・水島啓輔)

 のどから手が出るほど欲しかった1勝を炎鵬がつかんだ。妙義龍の懐に飛び込むと、もろ差しで一気に寄り切った。幕内2場所目で念願の勝ち越し。「やっと勝てた」。喜びをかみしめた。

 長かった。先場所は7勝2敗から6連敗で負け越した。今場所も7勝3敗から3連敗した。勝ち越しは遠かった。「勝つことの難しさ、一勝の重みを身に染みて感じた」と、振り返った。

 苦しんでいる様子は兄弟子にも伝わっていた。十両の石浦からは「自分らしくいけよ」と励まされた。白鵬からは「負けたら帰ってくるなよ」と冗談めかして背中を押されたという。

 土俵から戻った支度部屋。99キロと幕内一の小兵は目を赤く染め、「みんなに良い報告ができます」と声を震わせた。直後には自らの出番を待つ白鵬に勝利を報告した。「おめでとう」と祝福されると、とびきりの笑顔をみせた。(浜田慎太郎)