貴景勝、自慢の突きで連勝発進 初心に戻り大関返り咲き目指す

貴景勝、自慢の突きで連勝発進 初心に戻り大関返り咲き目指す

【大相撲九月場所(秋場所)2日目】碧山を攻める貴景勝=両国国技館(撮影・尾崎修二)

 負傷からの回復を優先させた右膝と引き換えに大関の地位を失った。貴景勝にとって、2場所ぶりの土俵は溜まった鬱憤(うっぷん)を晴らす大事な舞台だ。初日の大栄翔戦に続き、自慢の突きを披露して勝利。上々の連勝にも「(内容は)皆さんで判断してほしい」と表情を崩すことはなかった。

 もろ手突きから引いた碧山の立ち合いに、あわてず足を運んで体を寄せる。一発一発、体重の乗った突きを相手の胸元に。右に回り込む碧山を慎重に追い、最後は体を密着させて押し出した。

 7月の名古屋場所を休場した後、約1カ月にわたって母校・埼玉栄高に泊まり込み、膝専門のトレーナーのもとでリハビリに励んだ。後輩に交じり、トレーニングと寝食を共にした。右膝が快方に向かうとともに10代の頃の純粋な気持ちが蘇ってきたという。

 初心に戻ろうという姿勢はこんなところにも。銀色だった締め込みを、昨年九州場所で初優勝したときの紫色に戻した。「大関をつかむ前の自分を思い出せたら」。どこかに慢心はなかったか。心の見えない隙を埋めようとしている。

 心配された相撲勘の鈍りも、2日間の相撲を見ると問題なさそう。「一生懸命取り続けることに意味がある。明日の相手に向かって準備するだけ」。大関に返り咲く10勝、さらにその先へ、期待は膨らむ。(浜田慎太郎)

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