炎鵬“曲芸”3連勝 視界不良も土俵際回り込む

炎鵬“曲芸”3連勝 視界不良も土俵際回り込む

【大相撲九月場所(秋場所)3日目】琴勇輝を下した炎鵬=両国国技館(撮影・中井誠)

 大相撲秋場所3日目の10日、花道を引き揚げ、風呂から上がった炎鵬に相撲内容を尋ねると「覚えていない」と首を振るばかりだった。冒頭で琴勇輝の突きが目に入り、視界が悪いまま相撲をとっていたという。本能のままに動き、“曲芸”のような相撲で白星を挙げた。

 立ち遅れて琴勇輝に押し込まれた。低い姿勢で懐に飛び込んで押しつぶされると今度は後方へ。のけ反った土俵際では相手の左腕をつかんで持ちこたえ、俵を伝ってしぶとく右に回り込んだ。最後は右前まわしをつかみ一気に寄り切った。

 幕内3場所目。経験が蓄積され、冷静に相撲を取れるようになった。この日の朝稽古後、「土俵の感覚が染みついてきた。今は自分のイメージで取れている」と口にしていた。丸い土俵の幅、奥行きを身体が覚え、目に頼ることなく、土俵際での動きがさえた。

 心も充実している。兄弟子の横綱白鵬が2日目から休場。出場している宮城野部屋所属の力士で最上位となった。「部屋の全員で盛り上げていきたい」と誓い、3連勝で役目を果たしている。

 今場所初めて実現した白鵬、石浦との同部屋3人による横綱土俵入りも2日目以降はできなくなった。「これが最後じゃない。(白鵬が復帰する)来場所に向けて結果を残せるように」と集中している。いくつ白星を積み重ねるか楽しみだ。(浜田慎太郎)

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