ベルト喪失の井上拓真「倒しきる力が足りなかった」

ベルト喪失の井上拓真「倒しきる力が足りなかった」

【ボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦 ノルディーヌ・ウバーリVS井上拓真】12R、打ち合う井上拓真(左)=7日、さいたまスーパーアリーナ(撮影・中井誠)

 ポイントで大差を許して迎えた最終12回に井上拓が動いた。残された力を振り絞って猛ラッシュをかけ、ウバーリをダウン寸前まで追い込んだ。しかし、あと一歩及ばず「倒しきる力が足りなかった」と肩を落とした。

 強打のウバーリに序盤から圧力をかけられた。「リードもストレートも入っていた」と手応えをつかんでいたが、主導権を握っていたのはウバーリ。0−3の判定負けに、「ポイントの取り方を研究しないといけない」と課題を挙げた。

 並々ならぬ意欲で上がったリングだった。兄の尚弥が世界的に評価を得るのに対し、無敗を維持してきても名声では及ばなかった。「正規王者になって実力を認めさせる」と言い聞かせながら積んできた精進も結果にはつながらなかった。

 敗戦直後、セコンドに入ったリングサイドで兄とドネアの激闘を見守った。「尚(井上尚)もドネアもすごいキャリアを持った選手で、いろんな意味で勉強になった」。初黒星という失意にめげない向上心がある限り、成長の余地はある。(奥山次郎)

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