遠藤、白鵬を背中から倒す 2日連続金星「集中して相撲を取れた」

 大相撲初場所2日目は13日、平幕遠藤が横綱白鵬に土をつけた。初日の横綱鶴竜戦に次ぐ6個目の金星を挙げた。

 遠藤が白鵬を打ち破ると、館内は異様な興奮に包まれた。叫び声が響き、座布団が舞う。2人が土俵を降りた後には遠藤コールの大合唱まで巻き起こった。「勝ってよかった。集中して相撲を取れた」。前日の鶴竜戦に続く殊勲の金星だ。

 立ち合いわずかに左に動いた。これで白鵬の右かち上げの威力をそいだ。左四つから巻き替えてもろ差しに。横綱の上手投げをしのぎ、足を刈って相手のバランスを崩す。最後は白鵬の上手投げを切り返し、体重を預けて土俵に押しつけた。

 先場所の対戦は物議を醸した。白鵬が立ち合いで左から張り、右かち上げを遠藤の顔に見舞った。あまりの荒々しさに横綱審議委員会から苦言が出るほどだった。今場所も白鵬は懲りずに左から張って、かち上げを繰り出した。それを見透かしたかのような遠藤の鮮やかな取り口だった。

 背中から仰向けに倒れる白鵬を見るのはいつ以来だろう。しかめ面で支度部屋に戻った横綱は「強引すぎた」と首をひねった。耳に届いた遠藤コールに「いい相撲だったと思う」と相手を持ち上げるしかなかった。

 新年最初の2番で連続金星を挙げるのは戦後初の快挙だ。勝った直後に一瞬笑みを浮かべた遠藤は、土俵を下りてからはいつも通り無表情を貫いた。わずかに上がった息を整え、「また明日以降頑張ります」。角界随一の人気者が初場所の主役になろうとしている。(浜田慎太郎)

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