<全米テニス速報>錦織、ワウリンカに敗れ決勝進出ならず!

<全米テニス速報>錦織、ワウリンカに敗れ決勝進出ならず!

ワウリンカに惜敗した錦織圭(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

テニスの全米オープンの準決勝が9日(日本時間10日)、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、第6シード、ランキング7位の錦織圭(26、日清食品)が、第3シード、ランキング3位のスタン・ワウリンカ(31、スイス)にセットカウント1−3(6−4、5−7、4−6、2−6)で敗れ、2年ぶりの決勝進出を逃した。猛烈な暑さにスタミナを奪われる中、3時間を越えるタフな試合になったが、過去グラウンドスラムを2度制覇しているワウリンカの経験とパワーに圧倒された。決勝は、昨年の覇者で第1シードのノバク・ジョコビッチ(29、セルビア)とワウリンカの顔合わせとなった。

 試合開始時点での気温は31度、湿度は高く、厳しい消耗戦となる予感を漂わせながら運命の準決勝が始まった。第1セットは、お互いサービスゲームを譲らずスタート。第5ゲームで、錦織が落ち着いて対応、ワウリンカのボレーミスなどを誘い最初のブレイク。錦織のサービスゲームとなった第6ゲームもサーブ&ボレーの攻めを見せて確実にキープした。5−4で迎えた第10ゲームも途中30−30に追いつかれたが、集中力が途切れず最後は、ワイドへのサービスエースを決めて第1セットを先取した。

 第2セットは立ち上がりから錦織が確実なリターンでワウリンカのサービスゲームをブレイク。錦織のサービスゲームとなった第2ゲームもキープしたが、第4ゲームは、錦織のファーストサーブにミスが目立ち逆にブレイクバックされ2−2となった。このセットは第12ゲームまでもつれこむ白熱戦となったが、錦織はリズムを失い5−7で落とす。ワウリンカは、ガッツポーズの後、指で自らの頭をさすお馴染みのポーズをした。

 1セットオールで迎えた勝負の第3セットは、ワウリンカのラブゲームからスタート。錦織は第3ゲームにブレイクチャンスを得たが、リターンミスが生まれ粘りきれない。インターバルでバナナを口に入れた錦織は、「がんばれ!」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。タオルで、拭いても拭いても汗が止まらず、氷で体を冷やしてもスタミナを奪われていく。

 第4ゲームは錦織がストローク戦で粘れず先にブレイクを許した。第6ゲームはダブルフォルトを2度冒すなど疲れからか集中力を失ったが、3度ジュースにもつれた末、執念でキープすると、ワウリンカのサービスゲームの第7ゲームに積極的に前へ出て攻めてブレイクバックに成功した。
 ここで雨が降り始めたため屋根が閉じられた。約153億円かけて作られた開閉式の屋根がゆっくりと閉まる時間帯を使った休憩で錦織が息を吹き返しかのように見えた。

 錦織の第8ゲームはラブゲーム。勢いにのったまま第9ゲームでワウリンカをブレイクポイントまで追い込んだが、ランキング3位の牙城は高い。錦織の第10ゲームもブレイクされ4−6で第3セットを失った。

 後のなくなった錦織の第4セットは、ワウリンカのラブゲームから始まった。錦織は第2ゲームもワウリンカの勢いを止められず、簡単にブレイクを許してしまう。第3ゲームもワウリンカがキープ。だが、錦織が第4ゲームをキープすると、続く第5ゲームは、安定した守備からワウリンカのミスを誘って意地のブレイクバック。しかし、確実にキープしたかった第6ゲームは、ファーストサーブが決まらず、ワウリンカの得意のバックハンドで揺さぶられてブレイクを奪われた。3時間を越える激戦となったが、2−6で第4セットを失い、錦織の全米は、ここで幕を閉じた。
   

 試合後、ワウリンカは、コート上のインタビューで「タフなコンディションの試合だった。暑さの中、錦織に最初、主導権を握られて苦しかった。全米で決勝に残れたことは信じられない」と興奮冷めやらない様子。
 自分のこめかみあたりを指さすポーズの理由を「今シーズンは、アップダウンがあったので、しっかりと戦っていこう、いいプレーしていこうと確認するためにやっている」と説明。全米での初の決勝進出となった相手が、ジョコビッチになったことについては「決勝に残れてジョコビッチと戦えることが楽しみだ。フェデラーやナダルが、ここで戦うのを見てきた。そこに自分が進むことになった。特別な決勝戦になるだろう。しっかりと準備をしてファイトすれば、うまくいくと思う」と語り、優勝への意欲が満々だった。