「テニスは自分の最優先事項ではない」ペールが心境を吐露。トップ選手もコロナ禍でのツアー参戦に苦慮〈SMASH〉

「テニスは自分の最優先事項ではない」ペールが心境を吐露。トップ選手もコロナ禍でのツアー参戦に苦慮〈SMASH〉

今季7戦6敗のペール。コロナ禍でのツアー生活にいらだち。(C)Getty Images

男子テニスツアー「メキシコ・オープン」(メキシコ:アカプルコ/ハード/ATP500)のシングルス1回戦で敗退した世界31位のブノワ・ペール(フランス)が、試合後の記者会見でコロナ禍におけるATPツアーの現状を批判したことを海外テニス専門メディア「UBITENNIS」が伝えている。

 今シーズンは7試合を戦いながらもわずか1勝にとどまっているペール。最近では「アルゼンチン・オープン」で主審の判定に苛立ちを募らせた結果、コートに唾を吐くなどの問題行動を起こしたことで物議となり、テニスファンの間でもペールに対する非難の声が多く上がっていた。

 その背景として新型コロナウイルスの感染拡大による大会の無観客開催や外出を許されないことなど、選手へ課される厳しい制限がペールにとって大きなストレスとなっているようだ。実際のところ、以前にもペールは「今のテニスツアーは退屈でつまらないし、悲しい」と強い口調で不満を漏らしていたほどだった。

 今回の記者会見でもペールは「1回戦で負けたけど、すぐにバブル(安全隔離施設)から抜け出して、マイアミまでの数日間を楽しめるだろう」とした上で、「今のところ、テニスは自分の最優先事項ではない。とにかくバブルから抜け出すことだけが、全ての大会での自分の目標なんだ」とコメントしている。
  そんな中、ペールの意見に賛同するような姿勢を見せているのがドバイ大会に出場し、準決勝に進出した世界12位のデニス・シャポバロフ(カナダ)だ。「ずっと外出を禁じられるのは精神的に非常につらいから、今後もバブルで過ごさなければならないのであれば、今年はあまり多くの大会でプレーしないと思う」と語っており、新型コロナの感染拡大が続く中でのツアー転戦の苦悩を明かしている。

 世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)も、次週開催予定のマイアミ・オープン(3月24日〜4月4日/アメリカ/ATP1000)の欠場を発表。「制約の中でツアーと家族との時間のバランスを取る必要がある。この貴重な時間を家族と過ごすことに決めた」と理由を説明している。

 コロナ禍で多くの選手が自分に見合ったツアー参戦を模索している様子がうかがえる。一刻も早く新型コロナが収束し、以前のような平穏な日常が戻ってくることを祈るばかりだ。

文●中村光佑

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