「こんなにタフな決勝戦を戦ったことがなかった」ナダルが3時間38分の死闘を制し12度目の優勝!<SMASH>

「こんなにタフな決勝戦を戦ったことがなかった」ナダルが3時間38分の死闘を制し12度目の優勝!<SMASH>

バルセロナOP決勝でチチパスとの激戦に勝利したナダル。(C)Getty Images

男子テニスツアー「バルセロナ・オープン」(4月19日〜25日/スペイン・バルセロナ/クレーコート/ATP500)は現地4月25日にシングルス決勝を実施。第1シードのラファエル・ナダル(スペイン/3位)が第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/5位)を6−4、6−7、7−5のフルセットの末に下し、同大会3年ぶり12度目の優勝を果たした。

 ナダルはチチパスの攻撃に押されて第1セットで先にブレークを許しながらも、要所を押さえて逆転でセットを先取した。第2セットでもチチパスにブレークを先行されたものの、ブレークバックに成功し、第10ゲームでは2本のチャンピオンシップ・ポイントをつかむ。

 だが、これをしのがれるとタイブレークの末にセットを失い、試合はファイナルセットへと突入。第10ゲームでは逆にチチパスにチャンピオンシップ・ポイントを握られたが、絶体絶命のピンチを切り抜けたナダルが直後の第11ゲームでブレークに成功。そのままリードを守り切り、1991年以降のATPツアーにおける3セットマッチの決勝戦最長となる3時間38分の死闘にピリオドを打った。

 試合後のインタビューに応じたナダルは「僕は今までこの大会でこんなにタフな決勝戦を戦ったことがなかった」と非常に苦しい戦いを強いられたことを明かした。「チチパスのような選手と戦えたのはとても意味のあることだと思う。僕にとっては重要な勝利だよ。この1週間、自分のレベルを高められたと思うし、この優勝はそれを裏付けるものだ。優勝トロフィーをホームグラウンドで手にすることができたのも大きな意味を持つ」と喜びを語った。
  インタビューの最後には「約1年間、観客の前でプレーできなかったから、このような信じられない気持ちになった。私のキャリアを通して皆さんが示してくれた愛とサポートに本当に感謝している」と現地のファンに向けてメッセージを送っている。

 一方、あと一歩のところで自身初のバルセロナ大会優勝に手が届かなかったチチパスは、「今日は優勝を狙っていた。そのチャンスがあったのに、それをものにできなかった」と悔しさを滲ませ、「彼はコート上での真の競争者であり、誰よりも負けず嫌いだ。彼のようなファイターは今までに見たことがないよ」とナダルを称賛した。

 今回の優勝でツアー通算87勝目を飾ったナダルは4月26日に更新される世界ランキングでダニール・メドベージェフ(ロシア)を抜いて2位へ浮上することが確定した。前人未到の全仏オープン14度目の制覇へ、また一つ大きな自信を得たことは間違いないだろう。

文●中村光佑

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