リオン制覇のチチパスが語った「日本に住む11歳のれいこさん」への想い! 「優勝を彼女に届けたいんだ」<SMASH>

リオン制覇のチチパスが語った「日本に住む11歳のれいこさん」への想い! 「優勝を彼女に届けたいんだ」<SMASH>

今季クレーで2勝目を挙げた絶好調のチチパス。(C)Getty images

現地5月23日、男子テニスツアー「リヨン・オープン」(5月17日〜23日/フランス:リヨン/クレーコート/ATP250)は、シングルス決勝を開催。第2シードで世界ランク5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が同49位のキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3,6-3のストレートで下し、同大会初の優勝を果たした。

 第1セットの序盤はサービスキープが続いたものの、ストロークが好調のチチパスは第8ゲームで先にブレークに成功。そのままセットを先取すると、第2セットに入っても勢いは止まらず、第6ゲームから4ゲームを連取した。

 ツアー通算7勝目に喜びも冷めやらぬ中、チチパスは試合後の記者会見で「日本に住む11歳のれいこさんという少女に今回のツアー7勝目を捧げたい」と明かした。れいこさんは8歳の時にテニスコーチを務めていた母親を亡くし、精神的なショックから引き起こされたうつ病で現在も父親とともに入院生活を続けているという。

 具体的な出会いのきっかけは明らかにしなかったが、日本人の従姉妹を持ち、かねてから親日家として知られるチチパスはれいこさんと度々手紙でやり取りを行ない、励ましのメッセージを送り続けていたそうだ。
  チチパスは「彼女(れいこさん)にはたくさんのメッセージを送ったし、話もした。だから今回のリヨンでの優勝を彼女に届けたいんだ」とした上で、「今年こそは東京で彼女に会って、一緒に時を過ごしたいと思っている」ともコメント。

 最後には「彼女は今とても苦しんでいる。僕は自分のやり方で、自分自身のやるべき仕事をやって、物事をより良くしていくために努力するところを見せたい」と今後の意気込みを力強く語った。

 今シーズンはここまで33勝8敗と絶好調のチチパス。この飛躍の裏には苦しみを抱えながらも懸命に生きるれいこさんの存在が大きな支えとなっていたのかもしれない。次戦はいよいよクレーコートシーズンの頂点である全仏オープン(5月30日〜6月13日/フランス・パリ/グランドスラム/クレー)を迎えるが、れいこさんからの応援を背に、チチパスの大躍進を期待したい。

文●中村光佑

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