「ずっと彼の声が聞こえていた」全仏優勝のジョコビッチが試合後にラケットを少年にあげる粋な計らい<SMASH>

「ずっと彼の声が聞こえていた」全仏優勝のジョコビッチが試合後にラケットを少年にあげる粋な計らい<SMASH>

応援し続けてくれた少年にラケットをあげるジョコビッチ。(C)Getty Images

テニスの四大大会「全仏オープン」(5月30日〜6月13日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)は現地6月13日に男子シングルス決勝を実施。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/5位)を6−7、2−6、6−3、6−2、6−4の逆転で下し、同大会5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 4時間11分の死闘を制し、1968年のオープン化以降で男子選手初となる「ダブルグランドスラム(すべての四大大会を2回以上制覇すること)」の偉業を達成したジョコビッチ。試合終了後には会場で声援を送り続けていたある1人の少年に自身のラケットをプレゼントし、観客から大きな拍手が送られた。

 表彰後に行なわれた記者会見でジョコビッチは「基本的に試合の間中ずっと彼の声が聞こえていたよ。特に2セットダウンになった時にね。 彼は僕を励ましてくれていた」とコメント。どうやらその少年の声援は試合開始から苦戦を強いられていたジョコビッチにしっかりと届いていたようだ。
  さらに、その少年から『サービスキープだ! まずは良いショットを入れてラリーを支配し、チチパスのバックハンドを狙って!』と戦術に関するアドバイスを送られていたことも明かした上で、「それがすごく可愛らしくて素敵だと感じた。彼がずっと僕からはなれずに応援してくれたことへの感謝だよ」と、試合後にラケットを手渡した理由を説明した。

 テニス界の新たな歴史を作ったジョコビッチの「粋な計らい」には、多くのテニスファンから称賛の声が続々と上がっている。2セットダウンと絶体絶命の状況に立たされながらも諦めずに戦い続けた世界王者の姿に、その少年も心を打たれたことは間違いないだろう。

文●中村光佑

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