現女王が開催地変更のWTAファイナルを欠場か。コーチが大会側の決定に「馬鹿げているとしか言えない」と嘆き<SMASH>
2021年09月16日 17時00分 THE DIGEST

ここ数週間の激戦で疲れがたまっているというバーティー。(C)Getty Images
女子テニス世界ランク1位のアシュリー・バーティー(オーストラリア)が、ディフェンディングチャンピオンとして臨むはずだった今季のWTAファイナルズを欠場するかもしれない。
オーストラリア・メディア『AAP通信』によると、この不測の事態を明かしたのは彼女のコーチであるクレイグ・タイザー氏。欠場を検討するに至った理由は開催地の変更によるもののようだ。
その年に最も活躍した上位8名の選手で争われるWTAファイナルズは、昨年まで中国の深?市で行なわれていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今季の開催地はメキシコのグアダラハに決定している。
これに対してタイザー氏は「海抜1500メートルのメキシコで、圧力の少ないボールを使うということを最近になって知った」とコメント。さらに「プレッシャーレスボールは絶対に飛ぶ。普通に使っても跳ねないボールなんだ。プレーしたことのないコンディションで、プレーしたことのない国で……。馬鹿げているとしか言いようがないよ」と大会側の決定を痛烈に批判した。
前回大会(2019年)の女王であるバーティーにとって、連覇は重要な目標だったのは言うまでもない。これらの大会側の状況に加え、現在の彼女自身のコンディションも大きな懸念材料となっている。
タイザー氏は、全米オープン3回戦でまさかの敗退を喫したバーティーが、「心身ともに疲れ切っている」と明かし、WTAファイナルズへの出場で、来季の全豪オープンに、影響を及ぼしたくないと語った。
「来月のインディアンウェルズはまだ候補に入っているが、彼女には休息が必要だ。メキシコに行って試合をして、オーストラリアに帰ってから2週間も隔離されることになれば、オフシーズンが台無しになってしまう。今後ついてじっくり考えないといけない」
8名のスター選手が揃う大会とは言え、前回大会女王で、現在最終戦レースの首位を走るバーティーを欠くことは大会にとっても大きな痛手になりそうだ。
構成●スマッシュ編集部
Race Leaderboard:
— WTA Insider (@WTA_insider) September 13, 2021
1. Barty: 6411
2. Sabalenka: 4669
3. Krejcikova: 4398
4. Pliskova: 3972
5. Swiatek: 2921
6. Sakkari: 2842
7. Osaka: 2771
8. Muguruza: 2671
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9. Jabeur: 2435
10. Pavlyuchenkova: 2329
11. Mertens: 2325
12. Gauff: 2325
13. Svitolina: 2283
14. Raducanu: 2282
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